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子供>>2 ページ3

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気まぐれだ。


なんとなく、気紛れでそのコンビニを利用した。

先日の、絡まれていたギャルが居るかもしれないのに、何故か車で訪れて、その結果




「あ、やっぱり来た」




本当に居たから、驚いた。

というより、コンビニで買い物を済ませて、車に戻ろうとした俺を待ち伏せていたかのように、急に前に現れた。




「……こんばんは」

「こんばんは。あの、お願いがあるんです」




挨拶もそこそこに本題に入ろうとするその女に、目を逸らす。

何故ここを利用したのか分からない。別に会いたかった訳でもない。

ただ1つ言うならば、あの日、ほぼ無理矢理に車から追い出したから、ちゃんと家に着けたのかとか、その後変な奴にまた絡まれたりしなかったかとか、そういう罪悪感に苛まれていたような、気がするだけで。




「貴方の家に、泊めてくれませんか」

「は、」

「早川深紅、18歳。お兄さんのお名前は?」




突然のぶっ飛んだ話に、脳が追いつかなくなった。




「じゅ、18!?」

「うん。高校3年生」

「こ!?大学1年生、じゃなく」

「誕生日は4月」




ぽかんとしながら、目の前の少女を眺めた。

茶髪にピンクの混じった派手な髪色に、右耳だけに開けられた大量のピアス。今時って感じの、片方の肩だけが出た服に、さらけ出された脚。

ヒールを履いても俺の身長に届かない頭は、小さめの身長であることを分からせる。




「見すぎ。セクハラ?」

「は!?誰が、」

「で、お兄さん。お名前は?」




こっちの話を1つも聞かないこのJKは、さっきなんと言ったのか。

家に泊めろとかなんとか。それは合意の上でも犯罪になるんじゃないのか。それに、炎上する可能性はなるべく避けたい。

今までの反応を見る限り、俺の事を知っているわけではなさそうだが、家に高校生を住まわせて、それが視聴者にバレたらと思うとぞっとする。




「いや、高校生なら尚更。何で家に泊めろとか、」

「……うちに帰ったら、」




そこまで言って口を噤んだ彼女は、言いにくそうに俯いて、横におろしていた手でぎゅっと服の裾を掴んだ。

家庭の事情でもあるのだろうか。だが俺には関係ないし、何故見ず知らずの俺なんかに。この子ぐらいの歳から見たらおっさんだろう。




「家に、帰りたくないから」




自嘲的な笑みを浮かべて吐き捨てる。

到底そんな事が理由とは思えなかったが、高校生にしては重すぎる何かを背負っている、ということだけは理解出来た。






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(プロフ) - 千夏さん» ありがとうございます!頑張ります! (2019年9月30日 1時) (レス) id: 9637783203 (このIDを非表示/違反報告)
千夏 - キヨくん大好きなので、続きが気になります!更新頑張ってください! (2019年9月28日 22時) (レス) id: bc58f84b7f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年9月26日 3時

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