子供>>4 ページ5
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｢それでJK拾ったと｣
｢言い方やめろよ犯罪みたいじゃねェか｣
｢いや犯罪だろ｣
俺の家に2人で住むのは流石に嫌だろうと思い、最俺ハウスに住まわせることにした。
何故か購入した洗濯機があるし、風呂もキッチンも、小さいが冷蔵庫もある(中身は俺の綾鷹に占領されているが)。生活には困らない程度の家電はあるから、ここが1番だろう。
誰も料理をしないから調理器具等はないのだが。
あとはメンバーの許可だけ取ればいい。
流石に怒られるだろうと思っていた俺は、みんなの反応に目を丸くしていた。
既に打ち解けているらしいヒラと早川深紅をソファに座って眺める。
こーすけとフジは渋々といった様子で、俺の隣で楽しそうに話している2人を見ている。
楽しそうとは言っても、そのJKの顔は強ばっていて、笑っているとは言い難いのだが。
｢ま、キヨが優しいのは今に始まった事じゃないんだけどね｣
｢は？｣
｢飼えないのに猫連れ帰ってきたりな。いつか人間持って帰ってきそうとは思ってたし｣
そうボヤいたフジとこーすけに顔を顰める。優しいのはお前らだろと思いながら、2人を無視してJKを近くへと呼んだ。
気付いて神妙な面持ちで寄ってくるこいつは、きっと許可を得られなかったのだろうとか思っているんだろうなと苦笑して。
｢一応、自己紹介な｣
｢えっ｣
俺から順番に名前を言って、ニックネームのようなものがあるからそれで呼んでくれと頼めば、驚いたように目を瞬かせてから、ふわりと花が咲いたような笑顔を見せて。
なんだ、笑えるんじゃねぇか
昔拾った、誰にも懐かなかった猫が自分に懐いた時の感情に似ている。
気付けば頭に手を伸ばしていて。触れた髪は俺の髪と同じ感触がした。
｢…キヨさん？｣
｢ん？あ、｣
困ったように眉を下げて笑う早川深紅と、驚いたように目を見開くメンバーの3人が視界に入って、慌てて手を離した。
別に、猫と重ねてしまっただけだ。ペットにするのと同じような感情で、他意はない。
らしくない事をした恥ずかしさに目を逸らして。
｢JK、家のもんは好きに使っていい。取り敢えず部屋の足りないもんでも紙に書き出してきてくれ｣
｢…はい、ありがとうございます｣
メンバーにもお礼を言っているのを耳だけで聞き取って、ばたん。扉の閉まる音に天井を仰いだ。
｢キヨ、JKに手出したらだめだよ〜｣
｢…餓鬼なんか興味もねえ｣
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偉(プロフ) - 千夏さん» ありがとうございます！頑張ります！ (2019年9月30日 1時) (
レス) id: 9637783203 (このIDを非表示/違反報告)
千夏 - キヨくん大好きなので、続きが気になります！更新頑張ってください！ (2019年9月28日 22時) (レス) id: bc58f84b7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：偉 | 作成日時：2019年9月26日 3時
