検索窓
今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:508 hit

能力 ページ3

『私の名はロウ。ちょっとした能力者だ。』

能力者?一体どういうことだ?

『えっちょっと意味が分からないんですけど。』

そう加藤が言うとロウはペラペラと自分の能力について説明しだした。

『そりゃそうだよな。突然能力者だって言われてもな。あ、因みに私の能力は人の寿命と引き換えに能力をその人に与えるという能力だ。つまり、人に能力を与える続ける事によって私は何歳でも生きられるということだよ。ここ大事だから。多く寿命を貰う程、寿命を取られた人間はより強い能力を与えられるんだ!!』

加藤は真剣に聞いていた。

『す、スゲェ!!本当かどうか分かんないけどスゲェ!!俺にも能力くれよ!!』

加藤は能力について興味津々だ。

『あぁいいぞ。んでまぁ与える能力決まってるから先に言っとくね。君に与える能力は
『タイムスリップ』だ。』

加藤は、ぽかーんとした顔をしている。

『なんでその能力なんですか?』

『君、サナちゃんとその母親を救いたいんだろう?だから、この能力を使って過去にタイムスリップし、犯人を捕まえればいいんだよ。』

加藤は大きく頷いた。

『納得!!そういう事ですか!!じゃあ俺、その能力『買います!!』寿命っていくらくらい必要ですか!?』

『ザッと言うと、『30年』…………くらいかな。』

ロウは少し大人っぽくって暗い顔をした。

『さ、30年!?なんでそんなに寿命を削らなきゃいけないんですか!?』

加藤は眼を大きく開けてそう言った。

『じゃあ君はどのくらい寿命を削ればいいと思っていたんだい?』

『5年〜10年位だと思ってました………。』

加藤は残念そうな顔をした。

『5〜10かぁ………。そのくらいだと多分、精々21時間位前にしか戻れないぞ。逆に30だと、43時間位前の時間に戻れるぞ。また、43時間の間の時間なら時間をコントロールもできるぞ。』

そんなに差あるの!?

しかも、時間操れるし!!

『ん〜じゃあ30で…………。うん!!それでいいんだ!!』

『わかった。本当にいいんだな?』

『はい。』

ヴァァァァァァォン!!

頭の中で何かの音が聞こえた。

『これでお前も能力者だ!!』

『ありがとうございます。』

これでよかったのだろうか。

今更だが、そう思う。

『タイムスリップの仕方は明日言う!!さらば
だ!!』

ロウは窓からアクロバティックに飛び去っていった。

『そっか、おじさんだけど元気なんだ。』

ミライヲカエル→←事件



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 0.0/10 (0 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1人がお気に入り
設定タグ:タイムスリップ   
作品ジャンル:SF, オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:じんの | 作成日時:2016年6月14日 8時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。