事件 ページ2
『ん?どこだ………ここ。』
俺は知らない家の玄関で寝ていた………いや、気絶していたらしい。
電気でなんか………ビリビリってされたんだっけ?
ここはサナの家………?
『そういえば………サナ!!サナ、いるのか!?』
……………………。
いない___________。
俺は慌ててリビングのドアを開けた。
体が勝手に動いたんだ。
『サナ!!?』
そこには、血を流したサナとサナのお母さんらしき人が横たわっていた。
『あぁ、………ぁぁぁぁああああああ!!』
『もしもし……………警察…です………か?』
加藤は体を震わせながらそう言った。
『はい、そうです。どうされましたか?』
『友達と、そのお母さんが………』
加藤が知っている情報を全て警察に言った。
警察はすぐに加藤がいるところに向かうとのことだ。
しばらくすると警察達が来た。
警察の人数は加藤が思っていたよりも遥かに多かった。
こんな多人数で来てくれたので加藤は少し嬉しく、物凄く悲しい、変な気持ちになった。
警察は加藤に『今日は家に帰って、体を落ち着けてください。』と言った。
『お、お母さん………ウァァァぁぁぁぁあ!!!』
『どうしたの?帰り遅かったけど。』
お母さんはまだあの事件を知らないらしい。
『さ、サナが、死 んだんだぁぁぁぁあ!!!!』
『クソッどうしてあんな事が起こったんだ!!サナと親は何も悪くないのに!!最悪だ…………………。』
加藤の眼から、涙がボロボロと出てきた。
『泣き疲れた………寝よう……………。』
あぁ、クソッ!!全然寝れねぇ!!なんでだよもぅ!!!
眼を開けたするとそこには見知らぬ老人が立っていた。
閉めてあったはずの窓が開いていた。
という事は窓から入ってきたのであろう。
『誰だよ!!!?おっさん!!!?なんでここにいるんだよ!!!!!?』
加藤は突然の事なので慌てた。
『そう慌てるな、私は君の友達とその母親を救いたいんだよ。つまり君の味方だ。』
老人は意味のわからない事を言った。
『どういう事だよ。友達とそのお母さんはいないからもう救えないし、なんで救いたいと思ったんだよ。』
加藤は少し冷静になり、質問した。
『これと言った理由はないがあのままじゃ可哀想だろ?』
なんだこの人は。
『え、本当にそれだけなんですか!?関係とかないんですか!?』
『無い。』
1人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:じんの | 作成日時:2016年6月14日 8時