スーパーリーダーと恋をするッ‼︎‼︎‼︎ (ページ28)

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『、、おめでとうって言いたかったけど、私なんかが忙しい💜くんに連絡するのもどうかなってちょっと考え過ぎた。、、ほんまに、おめでとう』

「…うん、、声聞けてよかった。ありがとう。」

電話越しでも優しさが滲み出ているのを感じる

「…Aさんとは、会ってからまだ1ヶ月も経ってへんけど、昔から友達やったみたいな、そんな感覚がある」

『何急に笑』

笑っているが全然笑えない
着信がある時点で何かあるんじゃないかと
嫌な予感がしていた

もしかしたら、これで最後なんじゃないかって

けじめつけるために電話しようとしたんじゃないかって

今だって急に変なこと言い出すし
流れ的に今までありがとう、さようならでしかないやん

「ちょっとだけこのまま聞いて」

真剣な声に、私は余計緊張した

「これから忙しくなるやろし、俺は東京に住むと思う」

『うん』

「ありがたいことやし、俺らはデビューがゴールじゃないって思いやから、がむしゃらに、6人でやっていく。この6人ならなんも怖くない。」

『、、うん』

素晴らしい意気込みに目頭が熱くなりますね…

「、、今の俺の唯一の不安は、、、せっかく出会えたAさんとの距離が遠くなるんちゃうかってこと。物理的にも、、気持ち的にも」

『…しょうがない、それは』

私は涙が溢れているのがバレないように、
声が震えないように、
お腹に力を入れて話す

『【今が大事な時】、、やろ？オタクは十分わかってますよ』

自分の本当の気持ちとは反対のことを言っているのを
このときはっきりと自覚した

涙止まらんし、

アイドルとファン以上の関係に慣れてしまっていて
いまさら昔の距離に戻るなんて辛すぎる

それくらい私にとって彼の存在は大きくなっていたのだ

「待って、まだ結論言わんとって、先に覚悟決めんとって」

『…なに？じゃあどうするつもり？デビューやめる？』

子どもみたいに、泣きながら
自分の思いと裏腹な言葉ばかりでてくる

「…今から行くから、そこおって」

一方的に電話は切れた

『なんなんこれ。せっかくのデビュー日やのに、最悪や』

すると、紗奈ちゃんが私の横にゆっくりと腰を下ろす

「…難しい相手と恋愛してるな」

『、、してない、』

「どうみてもしてる、君たち両想い。私が嫉妬するくらい。ここ最近のAちゃん、楽しそうで、お肌もツヤツヤ」

『…ちがう、紗奈ちゃんとおるからやで』