蝶屋敷の食事係の私と霞柱の間に子供ができた件。弐【時透無一郎】

肆拾肆ノ話 #誕生 ページ48

美月side



私は最後の力を振り絞って力む。





それを何回も繰り返すと…！




｢…おぎゃあぁ…！おぎゃあぁぁぁ｣





…部屋に産声が響き渡る。



うま…れた…？




胡｢…美月、おめでとう…！元気な男の子ですよ｣






しかし私には息を着く暇も無かった。





また痛みが私を襲ってきたのである。









…その10分後…。



｢おぎゃあおぎゃあぁぁぁ…！｣




遂に2人目の元気な女の子も産声を上げた。




胡｢…美月、頑張りましたね｣




しのぶ姉さんは涙を浮かべて微笑み、

私に長女を抱かせる。





無一郎さんは長男を抱いて泣いている。



無｢…美月…！ありがとう…！

本当にありがとう………！｣





泣いて喜んでくれる無一郎さんと、我が子の顔を見ると、


さっきまでの痛みが嘘のようにふっとんだ。




私の瞳からも自然と一筋の涙が流れた。



そしてその涙はとめどなく零れていく。






…頑張って、良かった…！







そこまで考えたあと、私に急な眠気が襲ってきた。



…すぐに私は眠りに落ちた。

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