蝶屋敷の食事係の私と霞柱の間に子供ができた件。弐【時透無一郎】

弐拾伍ノ話 #甘味処 ページ39

すると甘味処の女将さんが話しかけてくる。




将｢あら！あんた双子身篭ってるのかい！

そんなほっそい体で大変ねぇ…


ほら、これつけてあげるから体力つけるんだよ！｣



女将さんはそう言って桜餅を5つもくれた。


天｢わあ！ありがとうございます…！
美味しくいただきます｣




将｢いいんだよ、双子は大変だからねぇ…

生まれるまで時間はかかるわ

2回分の苦しみを味わうわ…で。


私も双子産んだんだよねぇ｣



天｢そうなんですね…心遣いありがとうございます。

体力つけます！｣


そう言うと女将さんはにっこり笑って

言った。




将｢とは言っても…

あんた細すぎるからもっと食べた方がいいよ


その子らの分までね。

また生まれたらおいで！｣



すると無一郎さんの方を見てまた女将さんは口を開いた。


将｢…そっちのが旦那かい？


せいぜい励ましてやるんだよ｣



無｢勿論ですよ｣



将｢ハハハ！あんた良い旦那もったねぇ


そんなこと知るかって男は山ほどいるからねぇ…｣



天｢…はい。良い旦那さんです｣




私がそういうのを聞くと、無一郎さんは少し赤面しているようだった。

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