蝶屋敷の食事係の私と霞柱の間に子供ができた件。弐【時透無一郎】

参ノ話 #守るため ページ4

いつ言おうかな…？



どんな表情するんだろう？



お祝いに、甘味でも買いに行こうかな？







よし！そうしよう！




私は少しふらつきながらも甘味を買いに出かけた。


無一郎さん怒るよね…




でもお祝いだから良しとしましょう！




天｢…これと……この桜餅を2つずつ…｣




わあ…迷っていたらちょっと遅くなっちゃった。



甘味を買って帰ろうとする時には既に日が落ちていた。








次の瞬間、

感じたことの無いような怖気が私の体を駆け抜ける。


な、何…？




恐る恐る振り返るとそこには前襲われた鬼とは比べ物にならない程の


圧を持つ鬼がいた。





眼球には、"下弐"と書かれている…。






天｢…下弦の…弐?!｣







鬼｢そうだぁ…美味そうな獲物がいたもんだぁ…｣


鬼はニタァ…と笑うとじりじりと間合いを詰めてくる。



鬼｢お前、稀血だろぅ…？

しかも……腹にガキがいるなぁ…？


こりゃあいい獲物だなぁ…！｣





…！


どうしてこんな時に…！



私は生きて無一郎さんに伝えなきゃ行けないのに…！




…私のせいだ。私が浮かれていたから………。


この子の命まで危険に晒している。







絶対…！死ぬ訳には行かないのに…！




私は懐に忍ばせていた日輪刀を取り出し、構える。



鬼｢なんだぁ？お前…鬼殺隊かぁ…？

でも弱そうだなぁ！｣





ごめんね…！

少し我慢して…。



心の中でお腹の子に語りかけるとすぅっと息を吸う。



神様…この子に影響が出ませんように………！




天｢お前なんかに殺されてたまるものか！


花の呼吸…｣

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