蝶屋敷の食事係の私と霞柱の間に子供ができた件。弐【時透無一郎】

拾玖ノ話 ページ21

無一郎side




童｢気分はどうだい？

悲しい？悔しい？


俺には分からないから羨ましいなぁ！｣




くそ…なんで俺はこんな奴に捕まってしまったんだ…！


俺のせいで美月と子供まで危険に晒してる。





思わず涙が零れそうになるが、

それをぐっと抑える。







…抜け出す隙を見つけなければ…！









俺は…！必ず生きて帰らなければ…！


もう美月を泣かせたくない…！






童｢…さぁて、美月ちゃんはもうすぐ来るかな？


わざと鴉に後を付けさせたんだよぉ！




…ん？なんだか足音がする。



来たのかなぁ！｣






…！美月、来てしまったのか?!





ダメだ…！美月！戻れ！





??｢…無一郎君を、返しなさいよぉ！｣





…美月の声じゃない。これは…！



童｢…わぁ！来たみたいだね！美月ちゃん！｣



あいつは美月の声だと勘違いしている。


俺はひとまず胸を撫で下ろす。







??｢…恋の呼吸…壱ノ型！

初恋のわななき…！｣



その声と同時に空中を飛び回る甘露寺さんが見えた。



その後には、数々の柱達や炭治郎達。





あっちからは僕が見えていないのか…？









皆険しい表情をしているが、



胡蝶さんだけは青ざめていた…。

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