霞柱の許嫁が蝶屋敷の食事係の私だった件。【時透無一郎】

肆拾肆ノ話 #変化 ページ49

天｢いっぱい食べていってね！｣


炭治郎君達には今日ご飯を食べていってもらう。




炭｢うわぁぁぁ！とても美味しそうです！｣


善｢美月さんお料理上手なんですねぇ…｣


伊｢天ぷら！分かってるじゃねぇか！｣



とても褒められている(?)!!!



天｢ふふふ、これでも私蝶屋敷の食事係やってたの！
もう少しで復帰しようかと思ってるんだけど｣


善｢えぇぇぇぇ！蝶屋敷の食事作ってたの美月さんなの?!

なんか最近変わったと思ってたんだけど！｣



黄色づくしの善逸君が鼓膜が破れそうな勢いで大声を出した。





あ、そろそろお米が炊けたかな？



そう立ち上がると急な立ちくらみと共に吐き気がした。


何、この匂い…



き、気持ち悪い………！





思わずそこに倒れ込んでしまう。


天｢…ウｯ…………｣




無｢美月?!｣


無一郎さんがすぐこちらに駆けつけてくれた。



天｢ごめんなさい、少し立ちくらみと吐き気がして…ｹﾞﾎｯ…ｹﾞﾎｹﾞﾎｯ！

何…この匂い？｣



すると無一郎さんは背中を擦りながら不思議そうな顔をしてこう言った。


無｢…匂い？お米の炊ける匂いしかしないけど


この匂いが気持ち悪いの？｣


私はあまりの吐き気に頷くことしか出来なくなってしまった。




…前は、平気だったのに。



天｢…ごめ、御手洗に…｣




無｢うん、立てないよね…？｣


ひょいと軽々私を持ち上げる無一郎さん。


力持ちっていいなぁ。






炭｢…美月さん、それってもしかして…｣


炭治郎君が何か言っていたが、私はそれどころじゃなかった。





炭｢(俺は兄妹が多いから分かる。
あの症状は…。)｣





善｢(美月さんからは、不思議な"音"がする
…2種類の音。
どうしてだろう…？)｣





伊｢(…何者かの気配がするぞ…！
この屋敷には、俺たち5人だけだが…)｣






私の体調は、どんどん悪くなるばかりだった。



無｢…胡蝶さんのとこ行った方がいいんじゃない？｣



天｢ううん、これくらいよくある。
まだ様子を見れるよ…。｣



しのぶ姉さんは忙しい。

…迷惑なんて、かけたくないもの。




無｢…分かった。｣








________後になってわかるのだが、


この体調の変化にはちゃんとした理由があった。

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