霞柱の許嫁が蝶屋敷の食事係の私だった件。【時透無一郎】

拾参ノ話 ページ15

無一郎side




美月が作ったふろふき大根を食べていると、




美月がなにやら言いたそうにしていた。



僕はわざとあっちから話しかけてくるのを待つ。





やっと話しかけてきたと思ったら、


『もう一度抱きしめて欲しい』



と言うのだ。





僕は戸惑ったが、


直ぐに平常心へと戻し、



無｢君、可愛いとこあるんだね
いいよ…？おいで｣



と美月を抱き寄せる。






美月を抱き寄せると彼女の体温を直に感じ、

なにやら鼓動が早まっていくのを感じた。





こうしているだけで何故か心が満たされる。





彼女の方から頼んできたのに、



僕の方が得をしている気分になるのは

何故だろうか。





彼女といると、



心が安らぐ。


まだちゃんと話してから1日しか経っていないけれど



美月を僕は、

ずっと前から知っていたような錯覚に陥った。





僕は彼女を抱きしめながら言った。


無｢美月………もう無理して笑わなくていいからね…？｣




すると彼女はハッとした顔になり僕の方を見る。



天｢…ありがとうございます

やっぱり、柱の方は心が読めるんですか…？｣ﾆｺ



あ…また無理して笑った。






無｢…違うよ、

僕は…君だからわかるだけ…｣









そう言い、彼女をまた強く抱きしめ直した。




それを聞いた彼女の大きな瞳からは、

一筋の宝石のような涙が流れた。





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作者の水瀬あまねです。

4000hitを超えました！

また、｢鬼滅の刃｣タグ4位、｢時透無一郎｣タグ1位でした！



ありがとうございます〜！

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