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参拾壱ノ話 #悪鬼 ページ35

美月side


…無一郎さんが柱合会議に行ってから…



もう結構経っており、


とっくに日も暮れている。




お食事はなんとかお粥を作って食べたのだが、


風邪を引いているのと、

1人で食べているので味がしなかった。




そんなことを考えていると、

ふとお庭の方から物音がした。



………無一郎さん、帰ってきたのかな…。


普通なら庭から帰ってくることなんてないのは分かっていたが、


熱のあるぼーっとした頭では


そんな発想しか出来なかった。





しかし私の予想はあっさりと裏切られる。





天「…鬼…………?」


庭では、醜く、憎い鬼が蠢いていた。





私は、昔稽古の際使っていた、

日輪刀を護身用にもっておいていた。


とっさに熱のある中

日輪刀をふらついた足取りで構える。




…久しぶりの花の呼吸。


上手く扱えるか分からない。




天「なんなのよ?!

弱ってる人間を襲おうとするなんて最低っ!」




そう叫び、花の呼吸をお見舞いする。


天「花の呼吸…弐ノ型……


……御影梅ッ!」



しかし私の剣先はアイツの頸には届かず、


腕の半分程に切れ込みが入るだけだった。



…く…っ



やっぱり、久しぶりはキツい。


そんな余所事を考えていると、



鬼の攻撃がモロに腕にあたってしまった。




天「…イッ…!」


ぼたぼたと血液が垂れる。





しまった…!




鬼「お前ぇ…さては、







…稀血だなぁ…?」





…そうだ。私は稀血。


それだから鬼の攻撃は絶対に当たってはいけなかった。




…それなのに…!






『ガラガラガラッ!』


戸を開く音がする。



そして…こちらに向かって走る音。





天「無一郎さん…?」



私がまた余所見をしていると、


また攻撃が当たってしまい、


今度は太ももに深い傷が…。







……あ…私、死ぬのかも…。





ごめんなさい、無一郎さん。





もう体力の限界で反撃など出来なかった。


また次の攻撃がくる。




無「…美月ッ!

霞の呼吸…肆ノ型…!


移流斬りッ!」





無一郎さんが、鬼の頸を斬るのを見届けて、私は意識を手放した。

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水瀬あまね(プロフ) - るーととは僕のことだ!さん» コメントありがとうございます…!更新頑張りますね、! (2020年7月14日 21時) (レス) id: 11380dd944 (このIDを非表示/違反報告)
るーととは僕のことだ! - 面白いです!!私も色々な過去があるので自分のように感じながらみてます!これからも頑張ってください! (2020年7月11日 17時) (レス) id: 315c812a82 (このIDを非表示/違反報告)
水瀬あまね(プロフ) - 抹茶さん» ご指摘ありがとうございます…!直ぐに直させていただきました。 (2020年6月6日 20時) (レス) id: 11380dd944 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶 - 39話、天崎が天野になってますよー (2020年6月6日 20時) (レス) id: dff0e218d6 (このIDを非表示/違反報告)
水瀬あまね(プロフ) - ねぎとろ丸さん» 暖かいコメントを下さりありがとうございます!無一郎くんいいですよね笑これからも更新を頑張ります…! (2020年6月1日 17時) (レス) id: 11380dd944 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:水瀬あまね | 作成日時:2020年5月30日 13時

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