霞柱の許嫁が蝶屋敷の食事係の私だった件。【時透無一郎】

壱ノ話 #出逢い ページ2

はい………？

なんで私がここに…!?


何か変なことしたのかな私?!




蝶屋敷のただの食事係の私が産屋敷邸に呼ばれることなど確かな異常事態だ。




しかも…なんで隣に霞柱様!



すると御館様が御息女様達と共においでになった。


御｢やあ、君がしのぶのところの食事係の天崎美月さんだね、

来てくれてありがとう。


今日はね、2人に話があって呼んだんだ｣




話とは?!


まさかクビになるとか…?!



そんなのやだ！カナヲ姉さんとも離れ離れになっちゃうし…



次の瞬間、御館様が口にしたお言葉は、

私たちの想像を


遥かに越え、斜め上を行くようなものだった。





御｢…君たちは、本当は幼い時からの許嫁なんだ｣




はい…？



御｢実はね、君たちのお父さんとお母さんが知り合いだったらしくてね…｣



…アイツ…勝手に決めてたなんて…






私は颯爽と現れる王子様に期待してたのに?!





天｢…御館様………？それは困ります…

そうですよね?!霞柱様?!｣





私が霞柱様に確認すると、

これもまた予想の遥か斜め上を行くものだった。




無｢…僕はなんでも…
ふろふき大根作ってくれそうだし…｣


え?!ふろふき大根目当て…？




ていうか私と同じ好物…？



天｢…?!(ウソだろ…)｣



御｢美月、突然ごめんね
急に言われても困ると思うから、

とりあえず今日から一緒に住んでみてはどうかと思うんだ｣





急にそんなこと言われても…



天｢…でも、私には蝶屋敷の食事係という仕事があるのですが…｣





私は最後の砦として言い訳をしたが、

それもあっさりと折られてしまう。





御｢それは心配しなくていいよ、
無一郎の屋敷は蝶屋敷まで歩いて3分だからね｣






嘘でしょぉぉぉぉぉぉ?!









_______こうして私と霞柱様との奇妙な同居生活が始まったのだった。

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