甘露寺蜜璃は大家族になりたい！弐ノ章【おばみつ】

捌ノ話 ページ10

蜜璃side


うーん、今日は体調が優れないわ…



怠いし気持ち悪いし…





朝ごはんを作ろうと起き上がると、


小芭内さんがそれを止めた。





伊｢…だめだ蜜璃、君はじっとしていてくれ
朝ごはんなら、俺が作るから｣



甘｢…うん、ありがとう｣


最近、小芭内さんは過保護なのだ。





私ったらすぐウロチョロするからって。





階段も1人じゃ登っちゃダメなのよ、




それくらい1人でできるのに、ねぇ？




伊｢…それより顔が真っ青じゃないか…?!

病院行かなくていいのか?!｣



慌てる小芭内さん。




甘｢…大丈夫よ？これくらいは普通だわ
しのぶちゃんも忙しいんだからね…


この子のためなら、これくらい平気｣



私がお腹を撫でながら言うと





伊｢…！
済まない…蜜璃、なにもしてやれなくて…｣



小芭内さんは申し訳なさそうな顔をする。





甘｢そんな顔しないで？
それより、
次の検診一緒に来てくれるかしら？｣




伊｢…当たり前だ。
有給使ってでも行く。｣


















______そして今日は検診の日。




胡｢伊黒さん、お久しぶりですね
ちゃんと蜜璃さんのこと気遣ってあげていますか？｣



伊｢…当たり前だ｣




胡｢それなら良かったです。
じゃあまずエコーでもしましょうか｣



そう言って前の通り、
お腹に機械を当てる。




伊｢ちょっちょっとまて！
そんなもの腹に当てて大丈夫なのか?!｣



胡｢大丈夫ですよ〜ほら、これです。




…ん？｣



ちょっと待っててくださいねとしのぶちゃんが出ていく。






甘｢…小芭内さん、何か異常でもあったのかしら…？｣


私が涙目になってそう聞くと、

小芭内さんは私の手を握ってくれた。




伊｢…大丈夫だ｣









胡｢…お待たせしました〜

じゃあ続きをしましょうね〜｣








本当に…大丈夫なのかしら…？

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