甘露寺蜜璃は大家族になりたい！【おばみつ】

弐拾陸ノ話#皆で宴会編 ページ29

ＮＯ side



一同はまずは酔いが覚めれば1番まともで


なおかつ医療知識があるしのぶで


試してみることにした。




不｢胡蝶、酒飲むのやめてオレンジジュースでも飲んでろォ

今ならチョコレートも付けてやるよォ｣


実弥はお酒のグラスとオレンジジュースを置き換え、

しのぶの目の前に買ってきたチョコレートを置いた。




胡｢んー？チョコレートくれるんですか〜？


じゃあ遠慮なく〜｣


しのぶがチョコレートを口に入れるのと同時に


ニヤリと笑う実弥。




不｢しかーしタダじゃねェ


よし胡蝶！ここでラジオ体操踊れェ｣





胡｢ラジオ体操ですかぁ〜？


いいですよぉ踊りますよぉ〜｣



すっくと立ち上がると、

酔っていたしのぶはノリ良く踊り始めた。









________それから30分後。



胡｢…ご迷惑をかけてしまいましたね…

私ったら…これこそ医者の不養生です。｣


まだ完全には覚めていないものの、

飲んだのは少量だったため


正気を取り戻したしのぶだった。






胡｢それにしも地獄絵図見たいですね〜…｣


苦笑するしのぶに今度は伊之助が話しかけた。





猪｢しのぶも大概だったぞ！


俺動画撮ってたから見るか?!｣




ニヤリと相変わらずの野太い声で言う。




胡｢………?!やめてください！｣


しのぶが止めようとするが、


伊之助はそれより前に再生していた。




『ん〜？私ですかぁ〜？あたしはユニコーンですよぉ』ﾊﾊﾊ


ユニコーンユニコーンと連呼する自分や、



ラジオ体操を歌いながら踊る自分。




胡｢やめてください…！伊之助君！

今すぐ消してください…!｣



しのぶが携帯を取り上げようとするが


伊｢嫌だね〜ユニコーンなんだろ？｣


とからかってくる伊之助。






すると一段としのぶの周りの空気が重くなる。


胡｢………………そうですか。消してくれないんだったら消してくれるまで返しませんよ…?｣



伊之助は額に青筋を浮かべて言うしのぶの恐ろしさを思い出してしまった。






伊｢…分かった、分かった分かったけ、消すから

命だけは勘弁してくれっ！｣




______伊之助としのぶの追いかけっこが始まるのであった。

弐拾漆ノ話#皆で宴会編→←弐拾伍ノ話#皆で宴会編

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す