甘露寺蜜璃は大家族になりたい！【おばみつ】

拾肆ノ話 ページ16

ＮＯ side



甘｢きゃあーっ！素敵なマンション！

さすが小芭内さんねっ


お部屋も綺麗だわ！｣



ふと時計を見るともう18:30だった。





伊｢もうこんな時間だ。夕食にしよう


俺が作るから、



ソファでテレビでも見ていたらいい｣

伊黒が部屋の隅のテレビを指さす。




甘｢でもっ…そんなの悪いわ


じゃあ1品ずつ作るのはどう？



これであいこよっ！｣



目を輝かかせて言う蜜璃に


伊黒はどうしても負けてしまうようだ。




伊｢ああ、分かった。冷蔵庫にあるものは何でも使っていいからな｣



甘｢ありがとう！それじゃ作りましょ！｣






30 minutes later…




甘｢小芭内さんのパスタすっごい美味しいわ！


いくらでも食べられちゃう！｣

蜜璃がそう言うと、

伊黒は少し笑って


伊｢そう言うと思って沢山作ったぞ。

おかわりし放題だ。｣


と蜜璃にとってとてつもなく嬉しいことをさらりと口に出す。




甘｢ありがとうー！やっぱり私の事ちゃんと分かってくれてるのねっ！｣


その言葉を聞くと伊黒は少し目を伏せ、


物悲しそうに言った。



伊｢勿論だ。



…前世から、知っているからな


ずっと忘れていて、本当にすまなかった…



だけど今蜜璃と一緒にいれて、

俺は幸せ者だな｣





甘｢私の方こそ幸せよ！


やっと見つけられた…



ずっとね、貴方を夢で見たのよ。


何度も何度も…



貴方の後ろ姿を見た途端、


分かったのよ。




ああ…私の探していた人はこの人だって…！



それでぜーんぶ思い出したの。




小芭内さんの優しい眼差しも、


声も、



名前も、




鬼殺隊のことだってね。｣



2人は抱き合い、お互いの存在を感じた。

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