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『うわぁ、』
「ね、そんなガン見せんといてや…セクハラやで」
『っ!ちゃう!、な、なんて言うか…着痩せするタイプなんやなぁって』
「はぁ?喧嘩売ってるん?」
『ちゃう!そうやなくて、ぁ〜、思ったより胸大きくて、その、目のやり場困るって言うか…///』
赤面しながら私の顔を見ずに
弁解をしている
着痩せって…
そう言うことか
もしかして成長期やから胸も…
「ちょ、何言ってるん!///」
言わせたの私なのに
なんか恥ずかしくなってしもた
『見いひんから!安心して!』
ザブーン
「うわ、」
波が来たと思えば
引き潮で体のバランスが崩れて
後ろに倒れる
私のヘソ上くらいまで海に浸かってたから
転んだ勢いで顔も海に浸かった
『大丈夫か?』
「ケホケホ、うん、ビックリした」
『もう、危ないからくっついとき?』
さりげなく腰に手を回されて
ぴとって抱き寄せられる
「あ、あの」
『ん?あ、浮き輪とか持ってくるべきやったな?』
そうじゃないけど
『Aって泳げる?』
「え?…一応泳げる」
『競争とかしてみいひん?』
「えー」
『ええやん!ちょっとだけ!な?』
「しゃーないな」
『ここから、遊泳できるギリギリまでな?』
「わかった」
『よーい、…どん!』
久しぶりにちゃんと泳いでなんか疲れた
勝敗は
もちろん小瀧の勝ち
手足長いから有利やねん
「負けたぁ」
『Aちっさいもんな?笑』
「アンタが巨人なんじゃ」
『よし、ほんなら、戻るのも競争な?』
やれやれ、戻りますか
泳いでると
ツーンっ
「あっ、」
足吊った!
あと少しのところで足吊って
地面に足がつくか、つかないかのところだったから
バランスを崩して溺れてかける私
「んぐっ、んん!」
『ん?A?…大丈夫か?って!
大丈夫か!』
溺れかけてる私を見つけて
助けに来てくれた
ぎゅっと抱きあげられる
「ゲホッ、ゲホッ」
『どうしたん?』
「足、吊っちゃって」
『ごめんな?無理させてしもた?』
「ううん、でも怖かった」
浜辺の方についても私を抱きしめたままで
私も怖くてついついしがみついてしまった
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作者名:AB | 作成日時:2023年4月16日 18時