恋が芽生える瞬間 (ページ4)

今日:4 hit、昨日:34 hit、合計:30,849 hit

4 ページ4

『あ、…いゃ、さっきジュース買えへんかったやろ？…何がいいかわからんかったけど…コレ』

そう言って渡してきたのは私の好きなジュース

「え、くれるん？」

『…さっき譲ってくれたし、』

「ええとこあるやん」

『どう言う意味や』

「ただの失礼なヤクザやと思ってたから」

『ヤクザって…お前もなかなか失礼なやつやな』

「やって迫力がヤクザやんか」

『…怖がらせてたん？』

「うん、めっちゃ怖いし…初対面の人ビビっておしっこちびるで？」

『何やそれ笑』

「あはは笑」

「あ、ジュースありがとう、コレ好きやねん」

『せやったん？よかったわ』

「はい、お金」

『あ、ええよ…こんぐらい』

「え、…ええから」

『ええって』

「後で集られたくないんやけど」

『別に集らへんし…いつまで俺ヤクザ設定なん？ちゃうから』

「あ、ヤクザではないんや？」

『ちゃうわ！』

「なんや、ほな有り難く貰っとくわ…」

『おん、そうしてくれ』

「…話終わり？」

『おん…あ、待って』

「ん？」

『名前、なんて言うん？』

「あ、そういえば言ってへんかったわ」

「私は、小日向Aです」

『へぇ、小日向…』

「あんたは？」

『小瀧望』

「小瀧か、よろしく」

『おん。よろしく』

なんか友達になったんかな？