恋が芽生える瞬間 (ページ24)

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［おねーさん、生２つ］

「はーい！生２つです！」

『お待たせしました焼きそば２つです』

［おにぃさん、かき氷のいちご］

『ひとつでええの？』

［うんっ、ひとつ］

『200円です』

［はいっ］

『はい、お待たせしました…気をつけてな？』

［うん！かっこいいおにいさんおおきにっ］

「今の子めっちゃ可愛い」

『せやな、お前も頑張れ』

「うるさいなぁ、私もあんぐらいの時は可愛かったし…って、今可愛くないみたいやんか」

『え？』

「…もう、わかってるわ！冗談やし」

海の家でのバイトにも慣れてきて
余裕が生まれてきた

相変わらず望には
私はブス扱いされて

こうやっていじられるけど

なんだか、
前までは漫才みたいに流れよく返していたけど

なんか、普通に傷つくようになった

その場では笑って返したりするけど

「…」

落ち込んだり…

それもこれも望のせい

アイツがらしくない発言するから
なんか知らんけど

意識…というか

心臓が煩くなることが多くなってきたんや

まぁ、年頃の女の子やから色々思うわけや

それでもバイトは忙しくて
客の対応に追われる

［注文いいですか？］

「あ、はい！」

忙しい時間が過ぎて
やっと休憩の時間

「ふぅ、」

『おつかれ、…今日なんかエグかったな？』

「せやね」

喉渇いた…

「なんか飲みもん買ってくるわ」

『おん。俺のも買ってきて』

「何がいい？」

『んー、サイダー』

「了解」