喧嘩勃発 ページ35
流星が爪研ぎハウスをくれてから
トモとダイがよう喧嘩する
緑)ﾌﾆｬｧ!!(おい、何入ってんねん早出ろやっ！)
ほら始まった…
ダイが先に爪研ぎハウスに入ってくつろいでたのに
後から来たトモが恐喝して追い出そうとしてる
赤)ﾝﾆｬｧｯ(俺の方が先やったんや！)
おー、トモに臆することなく今日は頑張って言い返したな
緑)ﾆ"ｬｧｱｯ!(うるせぇ！おれのや！)
トモ…いつもはあんなに可愛くﾐｬｰｯて鳴くのに
どこから出てくるんそのドスの効いた迫力のある声…
ホンマに…可愛い子ほど怒ったら恐ろしいよな…
流石のダイも気迫に負けて出ようとする
「あ、ダイ…出なくていい」
赤)…ﾆｬ(…でもパパさん)
困った顔で見つめてくるダイ
「俺に任せろ」
怒ってるトモをふわっと抱き上げる
緑)ﾝﾆｬｧ!(離せっ！今は抱っこやない！)
暴れるけどしっかりと抱きしめて離さへん
「トモ、今はダイが先やったんやから、出るまで待たなあかん」
緑)ﾆ"ｬｧｱｯ!(嫌や待たへん！俺の場所や！)
「トモっ！……あれはトモだけの場所やないのっ」
緑)ﾌｼｬｯ!(嫌やぁ！)
トモも意外と分からずややな…
ジタバタ暴れて俺の顔を引っ掻こうとしたり腕を噛もうとするから
「トモ！おやつ無しにするで！」
緑)…ﾋﾟﾀ
「個室ならこっちにもあるから…後でダイと交換したるから」
ｼｭｯとまたたびスプレーをキャットタワーの個室に振りかけてから中に入れると
落ち着いたのか
目をまんまるにさせて
しばらく大人しくその個室に入ってた
赤)ﾆｬｧ(パパさん、トモは大丈夫？)
「ダイ、トモは大丈夫や…今はそっとしておいてあげてや」
赤)ﾆｬｰﾝ…(わかったぁ…)
トモから助けたのに、心なしか元気がないダイ
しばらく様子を見てると
爪研ぎハウスから出てトモが居るであろうキャットタワーの個室に近づいていくダイ
赤)ﾆｬｰ…ﾆｬｰ(トモ、さっきはごめん…もう出たからええよ」
緑)ﾐｬｰ(俺も怒ってごめん)
ひょこっと顔を出したトモ
もう怒りの感情はないみたいで…ダイがそっと近づいてﾍﾟﾛﾍﾟﾛと顔を舐めた
それを返すようにトモも舐め返して
仲直りしてるみたいやな
しばらく2匹は個室に籠ったまま出てこなくて
チラッと見たら仲良くお昼寝してた
「なんや…寝てたんかい…」
オスの猫同士やから自然と縄張り争いとかあるのかも知れへんけど…できれば仲良しでいて欲しい
「もう喧嘩すんなよ」
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作者名：AB
| 作成日時：2023年3月7日 8時
