拾われた子3（黄・赤×緑）

突き放したい ページ39

「とも、あーん…」

『いいっ、自分で食べられる！』

「利き手やん、火傷したの。包帯で覆ってるから食べられへんやろ？」

『いやっ、、自分でっ…左手で食べるっ』

昼休み、弁当を食べるときに
絶対ともは食べにくいと思ったから
俺が食べさせようと思って…あーんってしたんやけど

反抗期真っ盛りのともは案の定イヤイヤ発動させた

「こぼすやん」

『こぼさんもんっ…いやっ、もう食べへん！』

「それはあかんって、ちゃんと食べる！」

『嫌やぁ！』

流「まーた喧嘩してるん？喧嘩好きやなぁ？」

『流星！たすけてっ、』


流「あー、そっか、とも利き手を怪我したんか」

「せやねん、やから俺が食べさそうとすると嫌がんねん」


流「嫌やろ、恥ずかしいもんな？」

「は？何恥ずかしいねん」


『スプーンあるし、1人で食べれる！』

流星が騒いでる俺たちを呆れ顔で見つめながらメロンパンを食べてる


流「せや。今ともはイヤイヤ期なんやから、自分の好きなようにさせたりや」

「確かにイヤイヤって言うてるけど…心配やねんもん」


『余計なお世話やっ…お前がおらんでも俺は1人でやっていけんねん！…面白がってちょっかい出すなやっ』

「面白がってへんって」

『面白がってる！俺はお前のおもちゃやないねんっ怪我したからっていきなり俺の前で世話してんちゃうぞっ』

「とも…」

流「ちょっと、落ち着こうか…」

『俺はっ…お前のおままごとにはもう付き合わんっ…大嫌いやっ』

なんで毎回俺に大嫌いって言うたびに
ともが傷ついた顔すんねん

「…ともが…俺のこと突き放そうとしてるのは…よくわかった。」

『っ…』

「ともは…俺に消えて欲しいって思ってるんよな？」

流「大毅…」

「ともの思い通りにしてあげても…ええねんけど…。俺も頑固やからさ…。ともの近くに居たいって思うんよ。でも、それがともにとって迷惑で、しんどいことなんやったら…どうしたらええかな…消えた方がええ？」


『…っ…』

「ともが決めて…俺が何言っても…もうともには俺の言葉は届かんやろ？」

『…嫌だ…決めへんっ…ずるいっ俺に決めさせてっ…俺に全部責任負わせようとしてる』


「じゃぁ、ともは俺にどうしてほしいん？」

『…俺は…俺は…』



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