人肌恋しい時期 ページ32
【好きですっ、付き合ってください】
「…ごめん。他に好きな子いるから」
季節はもう秋。
体育祭が近づいてきた頃
告白されることが多くなってきた
俺たちはもう、ずっと口も聞かんし
それぞれ好きなことをやるようになって
やっと止まっていた歯車が回るようになった
二度目の席替えで
更に距離が遠くなって
ほんまに全く話さんし
俺たちが双子で血が繋がってること以外の繋がりはほぼ無い
身体も大きくなってきてたし
女子にたくさん告白されるけど
やっぱり、心のどこかではともを求めてるから
告白は断ってる
とも以外の人を好きになる自信がないから
流「大毅〜、部活行くで」
「おん」
淳太はともと話す時間を作ってるみたいで、ともと話したことを俺に聞かせてくれる
もうずっと触れてない
顔もちゃんと合わせていない
夢の中で何度も仲直りしてキスをして愛を確かめ合ったけど
目を覚ませば、現実はそうやなくて
髪の毛を染めたともは女子にすごく人気になってて
ダンスも上手いらしくて見学者が凄いらしい
秋は体育祭に文化祭にイベントが多い。
きっととももたくさん告白されてるんやろうな
…
部活終わりに
汗かいたから学校のシャワー室を借りて汗を流して
着替えをしてると
『めて！…さいっ、、やめ』
聞き覚えのある声
ずっと俺が聞きたかった声が聞こえてきて
廊下に顔を出すと
『いやっ、、！やめっ、、やめて！』
【ええやん…ともくん、俺といいことしようや】
暗い廊下に避難口の青ライトで人影が照らされてる
『先輩っ、、やだっ』
襲われかけてるのは確実にともで
「っ！…なにやってんねん！ともから離れろ！！」
ともはTシャツを捲し上げられて
ズボンを下げられそうになっていて
そんな姿にプチンと切れて
気付けばともを襲っていた先輩を殴り飛ばしていた
【い…ってぇ、！なにすんねん！】
「なにすんねんはこっちのセリフや！俺のともに手を出すな！」
先輩に馬乗りになって
殴って殴って
『やめて！大毅っ！もうええからっ、！大ちゃん！！』
ともに抑えられて
やっと冷静になった
「…ハァハァ…ぁ…」
『死んでまうよ…その人。』
俺の拳はそいつの血で汚れてて
俺に殴られたことで、気を失ってるみたいやった
『…』
「ぁ、ごめん。俺、余計なこと…してしもたよな…」
『ううん……助かった。ありがとう』
ともを見ると
数ヶ月ぶりに目がちゃんとあって
なんか嬉しくて涙が出てきた
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美羽(プロフ) - パスワードがお知りたいです (2022年9月7日 16時) (
レス) id: 1be4c3356d (このIDを非表示/違反報告)
まいみん(プロフ) - 初めまして。いつも拝読させていただいています。続きがとても気になるのでパスワードを教えていただきたいです。 (2022年9月7日 14時) (レス) id: 6198bdee62 (このIDを非表示/違反報告)
三月(プロフ) - お/り/ふ/らたってますよ~ (2022年8月31日 13時) (レス) id: 439e180867 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：AB
| 作成日時：2022年8月30日 18時
