拒絶 ページ26
「ともっ、ごめんっ…俺が悪かった…ごめんっ、開けてや」
シーン…
「嫌いとか嘘やって…めちゃくちゃともの事が好きやねん。ホンマやねんっ」
ともの部屋の前で何度も謝るけど
ドアは開けてくれへんし
ドアノブを捻って開けようとしても扉は開かんかった
この部屋ってうち鍵なんか無かったはずなのに…
「とも、開けてやっ…ともっ」
淳「…無理やろ」
「淳太どうしようっ、ドア開かへん」
淳「…とも…？ここ開けてや…話しよう」
『…話す事なんてない。』
ともの声が聞けて、ホッと安心する
淳「そうやな。さっき話したもんな？…お腹空かへん？ご飯まだやん」
『要らん』
淳「あかんで？食べ盛りなのに、大きくなれへんで？」
『…』
淳「ともの好きなデザートもあるで？」
『…』
淳「廊下に置いておくから…ちゃんと食べてな？」
しばらく静かにして待ってみるも
1時間近く経ってもドアを開けることはしなかった
…
俺はその日人生で初めて
ともと別室で夜を明かした。
なかなか眠ることができひんし
寝たとしても、すぐに目を覚ましてともを確認してしまう
寝た気がせんし
朝になればやっぱり、隣にはともは居らんし
夢の中でも、とものことで頭がいっぱいで
ともの部屋の前までくると
昨日の夕食はやはり、手はつけられてなくて
ドアノブを捻ってもドアはあかない
「…とも……おはよう。昨日はごめん。仲直りしようや」
ｼｰﾝ…
下で学校の準備をしながら待ってると
ようやく部屋から出てきたとも。
すでに制服と鞄を持っていて
淳「おはよう。とも、ご飯食べよう」
『…要らん。もう行く』
淳「え、せめて果物だけでも」
『要らん』
慌てて中村さんも車を回そうとすると
『いい。歩いていくから』
弁当だけともは受け取って
ほんまに出てってしまった
慌てて俺も準備して車に乗り込んでともを追いかけるけど
見当たらんくて
学校に着いて探してもまだ来てなかった
ホームルーム始まる5分前に
ともは教室やってきて席に座った
「…とも、ほんまに昨日はごめんっ」
『うるさい。話しかけんな』
「っ…機嫌直してや」
ともと目は合うことなく
ほんまに俺のこと見えてへんみたいなくらい無視して
と思ったら、隣の席の佐藤とは会話をしてるみたいやし
なんなら楽しそうやし
振り向くと俺の視線に気づいて真顔になるし
流星とも普通に話をしてるみたいやけど
俺が近づくと離れていくし
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美羽(プロフ) - パスワードがお知りたいです (2022年9月7日 16時) (
レス) id: 1be4c3356d (このIDを非表示/違反報告)
まいみん(プロフ) - 初めまして。いつも拝読させていただいています。続きがとても気になるのでパスワードを教えていただきたいです。 (2022年9月7日 14時) (レス) id: 6198bdee62 (このIDを非表示/違反報告)
三月(プロフ) - お/り/ふ/らたってますよ~ (2022年8月31日 13時) (レス) id: 439e180867 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：AB
| 作成日時：2022年8月30日 18時
