双子の喧嘩 ページ21
ともside
大ちゃんは僕の言葉に何も返すことなく
ただ黙っていた。
きっと僕がこんな事言うなんて思っていなかったからやと思う。
僕やって大ちゃんに誰とも話すなって強制したいけど
やっぱり、縛れば縛るほど僕たちはきっとすれ違ってしまうし…しんどくなってしまう
せやから、ほんまは嫌やけど
そこは自由にしたほうがきっと僕たちのためや
せっかく流星が僕たちのこと庇ってくれても
このまま同じことを繰り返せば
唯一の友だちでさえ失ってしまう
それは絶対にやってはいけない事やと思うから
でも、大ちゃんは僕の言葉に俯いてしまって
その後ずっと黙り込んでしまった。
授業が終わるチャイムが鳴っても大ちゃんは動こうとしない
『大ちゃん…戻ろう？』
「…ひとりで戻れば？」
『え…』
「俺はもう。ともに何も強要せん。ともの自由や。好きにしたらええわ」
『…何その言い方…拗ねてるん？』
「そんなんちゃうわ…ともが自由にしたいって言うなら好きにしたらええ。俺は知らん」
『…』
今度は大ちゃんが先に行ってしまって
1人残されてしまった
ズキズキと胸が痛くて
冷たく言い放った大ちゃんの言葉が頭に何度もリピートされる
嫌われてしまったんやろか
涙がぶわっと溜まって視界がぼやける
『…もぅ……なんで…』
僕が悪かったんやろか
僕が間違ってたん？
しゃがみ込んで涙を拭く
『…戻らな…』
教室に戻ると大ちゃんはまだ居なくて
流「お、戻ってきた…って大毅は？」
『…わからへん…』
流「え？さっきまで一緒やったんやろ？」
『…喧嘩…してしもたかも』
流「えー…」
『…ぁ、、それと…さっきはごめん。流星に庇ってもらって…』
流「それは全然ええけど…ともは大丈夫なん？」
『…うん……』
あかん、涙また出てくる
流「あー、泣かんとってや」
『ごめんっ、涙止めるからっ…ごめん、今止めるっ』
流「…なんで…喧嘩になったん？」
『っ、、泣』
流「あー、やっぱり…後でゆっくり聞くわ。まず涙拭いて授業の準備しよ」
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美羽(プロフ) - パスワードがお知りたいです (2022年9月7日 16時) (
レス) id: 1be4c3356d (このIDを非表示/違反報告)
まいみん(プロフ) - 初めまして。いつも拝読させていただいています。続きがとても気になるのでパスワードを教えていただきたいです。 (2022年9月7日 14時) (レス) id: 6198bdee62 (このIDを非表示/違反報告)
三月(プロフ) - お/り/ふ/らたってますよ~ (2022年8月31日 13時) (レス) id: 439e180867 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：AB
| 作成日時：2022年8月30日 18時
