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自由 ページ20

大毅side

なんでこんなイライラするか俺にも分からんけど
めちゃくちゃ佐藤ってやつは嫌いってのは分かった


俺はとりあえずイライラを鎮めるために
ともをずっと抱きしめる

俺から離れて行かんように。



ともはひたすら俺を落ち着かせようと
背中を摩ってくれて

落ち着いた俺は階段に座って
ともに甘えるようにキスをして

「すき…とも…好き」
何度も愛を囁いた

首筋に吸い付いて
気づいたらめちゃくちゃキスマークもつけてた

ともは俺しか触ったらあかんねん
話しかけてええのも俺だけ。

教室を出る前に流星に話してたのも、なんか許せへんくて
頭に血が上った

『大ちゃん…落ち着いた?』

「落ち着いた……とも。ごめん…当たってしもた」

『ううん…僕は平気。』

「佐藤と…もう喋ったらあかん…俺アイツ嫌いや」

『うん。』

「流星にも、酷いことしてしもた…」

『一緒に謝ろう?…きっと分かってくれるで』

「…うん。…とも…大好き…俺以外…あかんで?」

『……』

「…とも?」

『大ちゃんも……ううん。なんでもない』

「なに?言うてや」

今の絶対俺に気を遣って言うのやめたやん


『…大ちゃんも…隣の子と話してたの…僕嫌やった』

「あんなん、なんでもないで?授業のことやし」

『…大ちゃんはわかってへんよ。あの子も大ちゃんに下心あって話しかけてんねん』

「…」

『僕に強制する前に…自分のこともよく考えてや』

「…とも怒ってるん?」

『…怒ってる…』

「ごめん…とも」

『僕は、大ちゃんが話してるの見ても怒らんかった。僕やって佐藤君とは大したこと話してへん。なのに、僕ばっかり…正直、不満や』

「アイツの肩を持つん?」

『そうやなくて…理不尽やって言うてるの。僕やって大ちゃんのこと好きやし…他の人と話してるの見るとしんどいって…でも、だからって邪魔したことないやろ?怒ったこともないっ…なのに』

ともは、涙を溜めて
言葉を選びながら俺に伝えてる

『僕は…物ちゃうよ、大ちゃん。…僕やって…色々考えてんねんから…っ』

「っ、ごめん、とも」


立ち上がったともがどこか行ってしまいそうで
慌てて俺も立ち上がって謝る

『大ちゃん、僕は大ちゃんが誰と何を話そうと、今後も何も言わんよ…色々思ったとしても…それは大ちゃんの自由や。そうやないと周りと上手く関われへんから。

せやから、僕にも自由にさせてや。話す相手は僕が決める』

「……」


双子の喧嘩→←独占欲と苛立ち



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美羽(プロフ) - パスワードがお知りたいです (2022年9月7日 16時) (レス) id: 1be4c3356d (このIDを非表示/違反報告)
まいみん(プロフ) - 初めまして。いつも拝読させていただいています。続きがとても気になるのでパスワードを教えていただきたいです。 (2022年9月7日 14時) (レス) id: 6198bdee62 (このIDを非表示/違反報告)
三月(プロフ) - お/り/ふ/らたってますよ~ (2022年8月31日 13時) (レス) id: 439e180867 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:AB | 作成日時:2022年8月30日 18時

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