手紙 ページ42
流「大毅たちどこ行ってたん？…ん？なんかとも、顔赤いな？」
『ん、、ちょっとはしゃぎすぎちゃって』
ともが俺にぺたぁってくっついてる
「水飲む？」
『っ…1人で飲む』
まさかここで口移しするとでも思ったのか
ともは俺にそんなこと言う
「ん。飲みや？」
流「熱でもあるんちゃう？」
「ほんまにちゃうから…流星、今日日直やろ？黒板消えてへんけど？」
流「やっべ、忘れてたっ」
流星があまりにも、とものことを心配するから
つい、イライラ
とものことは俺が1番わかってんねん
心配したふりして触ろうとすんなや…
と心の中で悪態をついてしまう
流星が離れてくれたから
ホッと安心して、ともと自分たちの席に座る
教科書を出そうとすると
ゴソ…
「ん？」
何か見覚えのない紙切れが中に入っていた
「なんや？これ」
便箋のような小綺麗な紙に何やら丸っこい字で文字が書かれていた
『っ、大ちゃん、それ…ラブ、レター？』
ともを見ると
すごく傷ついたような顔をしてて
「とも？」
『…』
俺から手紙を奪い取って文面をともが確認した
『っ』
読みきったともは
俺の胸に手紙を突き返してきた
ともは普段あまり怒らへんタイプやから
こんなにムッとした顔をしてるのは珍しい
「とも、怒ってる？」
『しらんっ…』
うわぁ、怒ってるやん
チラッと机の下で手紙の内容を確認する
放課後、第二音楽室に来てください。
と書かれてあって
ともを見ると俺のことをガン見してて
『行くん？』
「…行かんよ」
『なんで？』
「なんでって…早くともと家に帰りたいから」
『…なんで？』
「やって…ともと気持ち良くなりたいし」
『っ///…アホちゃうっ』
「俺、とも以外興味ないから…この手紙も捨てるし」
ともが安心させるため、目の前で手紙をクシャッと丸めるところを見せる
『…』
「俺にはともが居れば十分」
『嬉しいけど…手紙は家に帰ってから処分してや？』
なぜかまた怒られた
でも、ともの機嫌が治ったのか
授業を聞きながら俺の左手をぎゅっと握ってきて
ともを見れば
にこっと可愛く笑ってて
今すぐにでもキスしたくなったけど
グッと堪えて
強く握り返した
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 604人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かみしげLOVE - 続編、楽しみに待ってます。これからも頑張ってください。 (2022年8月30日 11時) (
レス) @page50 id: 45ac91be00 (このIDを非表示/違反報告)
AB(プロフ) - foolさん» コメントありがとうございます。感想いただけると励みになります！ (2022年8月27日 22時) (レス) id: 34544f3789 (このIDを非表示/違反報告)
fool(プロフ) - 初めまして！密かに楽しみにさせて頂いてました💓一生懸命、緑くんを守ろうとする赤くんが可愛いくて可愛くて。世界一可愛い双子の日常、これからも楽しみにしてます💓 (2022年8月27日 18時) (レス) id: 5c064e1f18 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：AB
| 作成日時：2022年8月23日 8時
