拾われた子（黄・赤・緑）

捨てられた子 ページ1

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僕は物心ついた頃にはすでに施設に居た


僕の隣には必ず大毅が居て
周りからは双子って教えられた


『だいちゃん…起きて』

「…んぅ」

『ご飯の時間やで』

「ん、、とも…」


僕と大ちゃんはいつも一緒

みんな1人ひとつベッドがあるけど
僕らは違う


大ちゃんと一つのベッドを半分こ



やって
そうしないと寝られへんねんもん


今日は新しいパパとママになってくれる人が施設に来るんやって


もし、気に入られたら
ここを出て新しい家族と楽しく暮らすんや


「とも、なんか今日張り切ってるやん」

『やって、今日何組か、施設に来るっていうてたもん』


「…そんなにここを出たいん？」

『そういうんちゃうけど…家族ってのが知りたいっていうか』


「…俺はともの家族やで？」


『うん。そうやね』


僕の手を強く握った大ちゃんはどこか不安気な表情でこちらを見てた


「ここを出るときは一緒やで？」

『うん…大ちゃん。僕たちはずっと一緒』

手を握って子ども部屋を出てリビングに集まる


すでに他のみんなはテーブルに座って食事をしていた


職員「おー。やっと来た…今から起こしに行くところやったんや」


『おはようございます』
「ぉ、はようございます…」

職員「今日は、何名か訪問しに来るからシャキッとしなさい。わかったか？大毅」

「…ぁぃ」

テーブルについて
食事を始めた

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