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『…』
望「もっと自分のことを大切にしてや」
ぎゅっと抱きしめると
戸惑いながらも俺の背中に手を回してきたA
俺もこんな感情的になったのはいつぶりやろか…
いや
ないかもしれん
望「とりあえずこの金は受け取れへん…体を売って稼いだ金はゴミも同然や…そんなん誰も欲しくない…わかったか」
『……はぃ』
望「A、風呂入れ」
『…さっき入った』
望「ええから…俺が見てる目の前で体洗え」
『…』
望「おっさんに体見せれたんやったら…俺にも見せれるやろ？」
『…』
一瞬だけAが悲しそうな目をしたような気がした
相変わらず無表情
何を考えてるのか読めへん
服を脱ぐのを躊躇ってるAに
仕事の疲れとなんかイライラが溜まって
脱ぐのを待つ余裕すらもない
服を俺が脱がせた
望「っ…」
思わず目を見開いてしまった
Aは俺に背中を向けて体を隠すようにしたけど
俺はその背中に釘付けになった
Aの背中は
無数の傷とタバコを押しつけられたような跡がたくさんあった
火傷の跡が古いから昨日のおっさんではなさそうや
下着も脱がせて
俺も一緒に浴室に入る
望「その背中の傷…」
『……親が死んで…親戚に引き取ってもらって…でも、この目が気持ちわるいって…』
望「最低やなそいつら」
『おばさんは優しかった…でも、おじさんと…その息子が…』
絶対悲しい思いをしたはずなのに
淡々と話すAが痛々しく
可哀想なやつだと思った
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みい(プロフ) - 更新ありがとうございます。これからどうなるのか気になります。頑張ってください (2020年3月8日 23時) (
レス) id: 055b967b0d (このIDを非表示/違反報告)
runaruna1996051(プロフ) - ABさんの作品大好きなのですが、中でもこちらの作品がとっても好きです！！！♪更新楽しみにしてます♪ (2020年3月7日 22時) (レス) id: 493fdf05b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：AB
| 作成日時：2019年11月10日 13時
