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Aと一緒に前住んでいた家にやってきた
インターホンを鳴らすと
怠そうに男が出てきた
「あ？どちらさん？」
俺越しにAを見つけて
ジロリと俺を睨んだ
「あなたですか、Aを誘拐したのは」
望「誘拐だなんて人が気の悪い…俺とAは恋人同士です」
恋人と言うとAがピクリと反応して
俺を見つめた
「それは本当ですか？それまで会ってる姿なんて見たことなかったですけどね」
望「出会いなんてどうだっていいんです…Aから聞きました、あなた達がAにしてきたこと」
「なら話は早い…Aを返してください…あなたとは釣り合わない」
望「それは俺らが決めることで、あなた達が決めることじゃない」
『わ、わたしは…もうここを出たい…です』
「はぁ？よくそんな口が聞けるな…誰がお前を引き取ったと思ってるんだ」
『その時はお世話になりました…私はもう、1人でやっていけます』
「生意気だな…」
望「そう言うことなんで、Aに関わらないでください…」
「簡単にはいそうですかってなるわけないだろ」
望「あなた達がAに固執する理由がわからない…ただ虐めたいならAじゃなくてもいいだろ…それにAにしてきたことは犯罪や」
「犯罪？それは違う…Aだって、喜んでただろ」
『喜んでなんか…』
「美味しそうに下の口は咥えてただろうが」
なんて最低な人なんやろ
イライラが募る
Aは下を向いて震えてるし
そんな会話をしてると
「あんた達、なんの話をしてるんだい？」
そこには50代後半ぐらいの女の人
「虐めてたって…Aちゃんをかい？」
「お、お母さん…」
「私が留守の間そんなことを！…ごめんねAちゃん、助けてあげられなくて」
どこから話を聞いていたかわからないけど
内容は理解してるようだ
『おばさん…今までお世話になりました…』
「こんなバカどもがごめんなさい…気付いてあげられなくてごめんなさい」
『ううん…おばさんは大好きだったよ』
最後にAの部屋だった場所に来た
あまりにもひどい状態で
震えるAを抱きしめた
部屋のクローゼットの中から通帳と印鑑
そして机の上に置いてある財布とスマホを取って
あの家を出た
俺の後を付いてくるAの手を握って
何も話すことなく家に帰った
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みい(プロフ) - 更新ありがとうございます。これからどうなるのか気になります。頑張ってください (2020年3月8日 23時) (
レス) id: 055b967b0d (このIDを非表示/違反報告)
runaruna1996051(プロフ) - ABさんの作品大好きなのですが、中でもこちらの作品がとっても好きです！！！♪更新楽しみにしてます♪ (2020年3月7日 22時) (レス) id: 493fdf05b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：AB
| 作成日時：2019年11月10日 13時
