キスの味（紫・桃×緑） (ページ26)

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大学で
はまちゃんに絡まれる事があるけど

もう、コソコソ隠れたり、逃げたりなんかしない

『はい、やっぱり第二ボタンあったわ…でも、もう要らんから返す』

はまちゃんに返してやった

俺の雰囲気が変わった事にはまちゃんも気づいて

「なんか、雰囲気変わったし…心情の変化でもあったん？」

『せやな、もう過去は振り返らへんってしがらみを取っ払ってん』

「…」

『それに今の彼氏とはめちゃくちゃラブラブやから』

「…俺の入る隙は完全に閉ざされたってわけか」

『そう！せやから、もう話しかけへんで？』

「うわ、ガッツリ首に噛み跡ついてるやん…相当愛されてるんやな」

『せやねん。俺もあの人を愛すのに忙しいから』

「…そっか、残念やなぁ…お邪魔虫は退散するとしますか」

『ぁ、！…でも、ひとつだけはまちゃんに感謝する事あるわ』

「ん？」

『俺にキスの味教えてくれてありがとう』

「…ふはは…笑…教えたの俺ちゃうやろ…あの味の元凶は神ちゃん本人やからな」

『ぁ、そっか…まぁそれでも、いい思い出やったからさ』

「ホンマに終わってしまったんやな」

『はまちゃんもいい人見つけてや？』

「言われなくとも探すわ」

『ほな、バイバイ』

「ん、バイバイ」

それからはまちゃんは
ホンマに2度と俺の前に現れることは無くなった

俺とのんちゃんは
相変わらずラブラブで

俺も素直に、のんちゃんを愛せるようになった

望「とも、愛してる」

『俺も、愛してる』

甘くて爽やかな桃の香りに包まれて

どんどんのんちゃんに染まっていく

end.