リトマス試験紙アルカリ性（番外編）

同棲編 ページ18

はぁ、大学の講義長かった〜


よし、帰るか




荷物をまとめて立ち上がれば


流星がすぐに手をさりげなく握ってくる



流「今日の夜唐揚げがいい」



『それ好きやな』



流「やって、Aの美味いんやもん」



素直に嬉しく感じる


『なら、買い物せな』

流「荷物置いてからでええやん？」





一度アパートに戻って荷物を置いて財布と買い物バッグを持ってまた出掛ける




同棲して1ヶ月


もう慣れてきた


流星は結構ずぼらだけど


私が言うと渋々やる事はちゃんとしてくれる



買い物は大体一緒に出かけて

私が1人にならないようにしてるみたい


なぜかは知らんけど



流「これも」


『あ、コラ…グミこの前買ったばかり』


流「やって新作やもん」


『また今度』


流「えー…」


『今食べてるの食べきってから』


流「……(むぅ」



なんかこのやり取り

カレカノというより

母親と息子……



『そんな顔しても買わへんから』


流「…すぐに食べ終わるから」


『なら、明日買お？』


流「おん」



意外と子どもっぽいところがある




買い物が終わって家に帰るとき


荷物は大体持ってくれる



ほんまに助かる


部屋に着くなり

一休み



買ったものを冷蔵庫にしまって

楽しみにしてたプリンを食べようと思えば



『あれ…？』

流「んー？どうしたん？」



『ここにあったプリンがない』


流「…食べたんやない？」


『ううん！今日帰ってきたら食べようって思っててん……流星食べた？』


流「…あー…たぶん食べた」


『うぇー！！なんでや！』


流「やって名前書いてなかったし」


『ひどい…』


流「ごめん、食べてええのかと思ったんや…買ってくるから」



『…(むぅ)…もぅいいっ…自分で買ってくるから』


流「もう暗いからあかん」


『大丈夫、すぐそこのコンビニやから』


流「あかんって…変な奴に襲われたらどうするんや」



『なら…』


流「一緒に行こ？」


『うん…』

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