伝える ページ33
なんでこんなに苦しんだろ
流星さんは
私に一途に思われたかったのかな
私は誰にも目移りなんてしてないのに
私の軽い気持ちで行ったことが
流星さんとの信頼を壊したんだ
家を出て
泣きながらも行く当てもないのに歩いてる
車通りが多くなってきたところで
前もよく見ずに歩いてると
ぐいっと誰かに引き寄せられる
すると車のクラクションの音が響いてビックリする
青「死ぬ気か!アホッ!!」
声の主は流星さん
なんで
青「家主がおらん家にいつまでも居られるわけないやろ」
『ですよね…助けてくれありがとうございました…も、大丈夫なので…』
青「おい…チッ…俺の方が怒ってんのに……」
ぎゅっと抱きしめられて
キスをされて
『っ、ここ、外っ』
青「お前は俺だけが好きなんやろ?…なら…他の男なんてどうでもええやん…仕事でもないのに…他の男のとこなんて行くな…俺だけ見とけや」
そんなかっこいいセリフ
カッコよすぎて
まるで私のこと
好きなのかなって
期待してしまうような言葉
青「おい、わかったなら返事…」
『っ、はいっ』
泣きながらも
そんな言葉が嬉しくて
泣いてるのに微笑みながら返事をした
私は素直に
『流星さんが好きです…だから、嫌われたくない』
そう言ってぎゅっと自分から抱きついた
…
私の家に戻って流星さんにベッドに押し倒される
青「抱かれてへんよな?」
『抱かれてなんてないです…もうずっと、流星さんにしか抱かれてない』
青「ん、ならいい…絶対他の男に足開くなよ?」
噛み付くようにキスされて
強引かと思ったら優しくて
優しくも激しく抱かれて
私はただ快感に浸るしかできなかった
前と変わったことといえば
私は
私の気持ちを言葉にするようになったこと
行為中に名前を呼ぶだけじゃなくて
『んぁ、っ、はぁっ、っ、好きっ、』
ちゃんと伝えなきゃ…
たとえ一方通行でも
それが重くても
伝えないと伝わらないから…
『好きっ、っんん〜っ、!』
青「かわいっ…んっ…!」
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作者名:AB | 作成日時:2019年3月18日 10時