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バッティングセンター ページ29

赤「うわ、ホンマにここ高いとこやな?」



帰り際会計するときにそう言った彼




『大毅さん、今日始めて来たし、サービスで5割引の値段でいいですよ…私が払っておくし』



赤「え…いや、あかん!そしたら売上に響くやろ?」



『え?』



赤「せやって、真白…ここのNo. 1なんやろ?」



顔写真のとこ指差してそう言った




『あ、まぁ…ここ最近はね』



黄「いや、勤めて半年でずっと1位やろ?」



赤「え、すごい…ここ何年目?」


『もう直ぐで2年目』



赤「すごいやん…やっぱ、ちゃんと払う」



黄「ありがとうございます」





会計を済ませた大毅さんは


私の方を見てニコッと笑って




赤「楽しみにしとるな?」



そう言って帰って行った







黄「何が楽しみなん?」


あとで淳太さんが聞いてきたけど

教えるわけにもいかないから



『ふふ、秘密です』


そう言って笑ってごまかした






大毅のおかげで



休みの日まで頑張って働くことができた





何気に会うのが楽しみに思っていたから



流星さんが来てくれない寂しさを大毅さんとの約束で埋めてたのかもしれない





『大毅さん、こんちには』



赤「お!A!」




『これ、借りてた服…ありがとね?』



赤「もう、全然ええよ!…よし!遊ぶでぇ!」




『どこ行くの?』



赤「バッティングセンターやな!」



バッティング…センター




私…できるかな…




赤「たまにな、ここでこうやって吹っ飛ばすのめちゃくちゃスッキリするんやで?」




『へぇ』



ウキウキしたような顔で個室みたいなところに入って

100円を機械に入れた



バッドを素振りしてからボールを待って



カキーンッと軽快な音を鳴らしてボールを打ってる大毅さん




『すごい』



赤「めっちゃ楽しい!」



そう言いながら笑顔でバッドにボールを立ててる




楽しそうに笑ってるから

私も見ていて笑顔になる


赤「ふぅ、スッキリしたー!Aもやってみ?」


『え、できないよ』



赤「楽しいで?ほら、ここやと早くないからできると思うで?」



『…ぇ…じゃあ』



ボックスに入ってバッドを握る



赤「うわぁ、似合わへんな笑」



『こう?』


赤「そうそう、100円入れるとすぐ始まるで?」







赤「ヘッタクソやなぁ笑」


『カスリもしなかった…』



赤「あはは笑」



『笑笑』



景品→←再開



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作者名:AB | 作成日時:2019年3月18日 10時

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