白い兎2

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Aside


ご飯を食べて、お風呂に入って
ベッドに入って眠った頃



ピコンッとスマホが音を立てた


その音にスッと眼が覚める


手探りでスマホを取り開くとともくんからメッセージが届いていた



神ちゃんニュース見たで、急に居なくなったから心配したけど、元気にしてるみたいでよかった…Aの事、何もわかってあげられんくて本当にごめん…
もし、Aが戻ってくれるつもりなら俺らはずっと待ってるから



この文を見てすごく罪悪感でいっぱいになった…


みんな…心配してるんだ…



迷惑しかかけてないのに…



だから、他の人のメッセージにも既読をつけると

そこにはみんなは何も悪くないのに必死に謝ったような文章があって

戻ってきてくれって必死の文があった



『っ…』


みんなの声が聞きたいな…

最後に言葉を交わしたのはいつだろう…

声が出なくなって、ずっと言葉を交わして居なかったから…


電話の画面をタップして不在着信の履歴がたくさん…

そこに留守番電話のメッセージが入っていた


黄『Aっ！今どこにおんねんっ！1人で病院から帰るとか危ないやろ！家にいるなら一階に居ってな？』


赤『Aっ、お願いや、戻って来てくれ！何で急にいなくなってまうんや！…1人で寂しくないんか？、俺らはAがいなくなって寂しいっ、俺らが悪かった、謝るから頼むから、俺らのところに戻って来て』


橙『Aが熱あるのわかってて、ひどいこと言ってごめんっ、追い込んでごめんっ…頼むから、戻ってきてや…Aが心配なんや、何を考えていたのかもわからないまま、このままお別れなんて嫌や！頼む、待ってるから』


こんな内容の留守番メッセージが十数件あった


全部のメッセージを聞いた私は自然の涙が出ていて


みんなは悪くないのに

どうしてこんなに気にかけてくれるんだろう



みんなにとっては本当に一瞬の関わりでしかないのに…

自分からあの家を出て行っておいて、またみんなに会いたいなんて思ってしまってる私はどうしようもない人だ



私があの人たちに関わって私に縛られる人生と…

私のことを忘れて柵から解放された自由な人生…どっちがいいかなんて比べなくてもわかる


私も早くあの人たちのことを忘れなきゃ




三「…A？まだ起きてるの？」


私の部屋に来た三宅さんは心配そうに顔を覗かせた

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