熱 ページ45
流星side
目を覚ますと俺はAの部屋でAを抱きしめて眠ってたみたいや
昨日のAの精神は不安定だった
最近は、はまちゃんの事ばかりで寂しさより独占したい気持ちでいっぱいだったはずや
だから、付き合うようになったら急に現実に戻されたんやと思う
好きな人ができたのに、家に帰ると1人になるから余計に寂しさを痛感したんやと思うわ
時計を見ると7時半…
準備して登校するのに起きる時間がギリギリや
起き上がってAを見ると一向に眼を覚ます気がしない
深く眠ってる
遅刻確定やな
無理に起こすとそれがストレスになるし、寝起きが悪いAは手がつけられへん
それに何だか今日は…
流「熱いな」
体調も悪いみたいや
眠ってるAに体温計で熱を測る
流「やっぱり…」
38.7度
学校休まなあかんな
ベッドから降りようとするとAが無意識にそれを制止する
眠ってるのに人の気配がわかるんやろか、俺の服を掴んでる
もうしばらく居るか
ベッドに座りAの頭を撫でた
『…はま…ちゃ…』
寝言でも彼氏のことか…
正直はまちゃんが彼氏で俺はホッとしてる
でも何だかもう俺がお世話する必要は無いんやなって思うと寂しいな
昨日やって、はまちゃんと居ったみたいやし
でも俺に寂しいって言って来た事に少し嬉しかったりもした
俺を頼ってくれるところは今も昔も変わらんのやな
流「あ、電話せなあかんわ」
学校に休むと連絡を入れて、手が離れたから一度リビングの方に行く
テーブルにはお金と置き手紙
【ご飯買って食べてね】
それだけが書いてあった
Aの両親はとても優しくてええ人やけど、仕事が忙しいからほんまに寝に帰って来てるみたいや
過眠症のAは毎日一応帰って来てる親にほとんど会う事なく中学からここまで来てしまった
寂しいって思うのは当然や
部屋に戻るとAは苦しそうに息をして熱が上がってる気もする
パジャマのボタンを開けて呼吸を楽にさせた
流「Aー？起きれるか？しんどいな？」
『うぅっ…』
声をかけても反応は示さず眼を閉じたまま眉間にしわを寄せて唸っとる
苦しそう
頭を高くさせて寝かせると少しは楽になったのか呼吸が落ち着いて来た
熱さまシートをおでこに貼って様子を見た
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一波(プロフ) - 面白いです!大好きです!こゆ雰囲気の小説!素敵なお話ありがとうございます! (2018年8月3日 17時) (
レス) id: 67846066e5 (このIDを非表示/違反報告)
さやか(プロフ) - めっちゃ面白い！更新頑張ってください！ (2018年7月22日 22時) (レス) id: 246629a831 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：AB
| 作成日時：2018年7月20日 0時
