お前は俺のもんやろ

テスト ページ30

はぁ、何やってるんやろ…

何であんなこと言うたんやろ…

忘れたくて勉強に集中した


小瀧くんに会うの気まずくていつもより早く家を出た

教室もすぐに入りたくなくてHR始まるギリギリに入って話さないようにした


スマホのLINEは溜まる一方やったけど…一度も見んかった

テスト1日目は無事に終わり、終わった瞬間荷物をまとめ声かけられる前に走って教室を出る

望「おい、A……ッチ…」


2日目、最終日のテストも無事に終わった

勉強ばかりであまり寝れてへん…
フラフラする

あっくんところ行こう…

HRが終わりあっくんのところへと向かった

ガラガラ…

『桐山…先生…』

桐「ん？あ、A…って顔色悪ない？」

『テスト勉強で寝てへん…』

桐「そこまで勉強せんでもAはいつも上位やないか…何でこんなに無理してるん？この事はまちゃん知ってるん？」

『ううん、はまちゃんにご飯作って会う前に家出てたから…』

桐「…取り敢えずベッドに寝てや」

『ん、…』
横になって目を閉じた瞬間に意識が途切れた

桐「明日は週末やからまだ良かったわ…ゆっくり寝てや」

…

桐「A？…そろそろ起きんとはまちゃん心配するで？」

『んぅ…はまちゃん…』

目を覚ますと外は夕焼けが沈みかかって相当寝てたことがわかる

『はっ！今何時？！』

桐「5時半」

『何でもっと早く起こしてくれへんかったん！』

桐「何回も起こしたけど起きひんかったし、全く寝てへんみたいやから、寝かせてたんや」

『どうしよう…急いで帰ってはまちゃんのご飯作らな…』

桐「今日は出来上がりのものでもええんやない？」

『はまちゃん頑張ってるのにそんなテキトーなもの食べさせられへん』

桐「はぁ、今一番頑張ってたのはAやろ…はまちゃん呼んどるからそこまで頑張らんでもええんやない？…それに話もあるし」


『でも…』


桐「A…何があったん？何で寝てへんの？」


『…』

桐「Aは辛いことがあると忘れようと頑張ってしまうところがある…今回もそうなんやない？」


『…別に今回のテスト難しいから赤点取らへんように勉強してただけやん…何でそんな言われなあかんの？』

あかん…

図星すぎて強い口調になってまう


桐「A…俺には強がらんでもええんやで？ただ聞いてるだけなんやから…」


『…何も考えたくなかっただけや…』

桐「それは何で？」

『…話したくない…あっくん嫌い…』

自分でもわかってへんねんもん

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