検索窓
今日:26 hit、昨日:15 hit、合計:379,807 hit

ページ16

あの一言の反撃で、私と小瀧くんの主従関係は緩くなった


納得がいかん時は私も言うようになったってこと



そして足も完全に治った


『小瀧くん、もう足治ったから帰り送らんでも大丈夫やで』

望「…あかん…足が治っても俺が送る…これは命令や」


『…わかった』


望「足が治ったなら朝の車登校も無くなるんやろ?」

『うん…寂しいけど』


望「俺が朝迎えに行くから、待っとけ」


『え、登下校一緒って事?』


望「なんや、不満か?」

『…別にそうやないけど…』


望「言うたやろ…寂しい時は俺が側におるって…朝一緒やったら寂しないやろ?」


そう言う問題やないやん…

はまちゃんがいなくて寂しい言うてるのに小瀧くんがきたところで寂しさは変わらんやん


一人ぼっちで寂しいわけやないんやから…



望「それに、はまちゃんのこと好きなんやろ?」

『え、なんでわかるん?』

望「はまちゃんのこと聞く限り好きとしか思えん…でも、はまちゃんやって彼女作りたいんやないの?」


『っ…』

望「Aが依存してたからいつまで経ってもはまちゃんは幸せになれへんやないの?」


『私…はまちゃんの幸せの邪魔してるん?』


薄々気付いていたけど…第三者にそう言われてしまったら認めるしかないやん


胸が苦しくて諦めるしかないってそう思うだけで辛かった

もし、はまちゃんが結婚したら私は邪魔者でしかない…

今度こそ一人になるん?




みるみる視界はぼやけて

終いには目からたくさんの涙が出た

望「え、…あ、ごめん、意地悪言いすぎた」

慌て出す小瀧くん


私は小瀧くんから離れて教室に行かず保健室に向かった



ガラガラ…

『あっくん…』

桐「こら、ノックぐらい…ってAどうしたん?」


心配した顔でこちらに来たあっくんに抱きついた


桐「うおっ、…A?どうしたん?」


『私…ひとりぼっちや…』


「とりあえず中入って?」と言われソファに座る

桐「何があったん?」


『私…はまちゃんの幸せの邪魔をしてるんや…
はまちゃんのこと好きなのに、それははまちゃんを苦しめてるにすぎひんねん…っ
…でも、はまちゃんが彼女できて結婚したら今度こそ私一人になってまう…』


桐「誰かにそんなこと言われたん?」

『でも、自分でも何となく気付いてたんや…私はまちゃんの邪魔でしかないやろなぁって…』


涙は溢れて止まる事はなく
胸は締め付けられるばかりだった

パニック→←反撃



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (306 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1210人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

- ページ46【よそ見なんてしたからあかんからな?】→よそ見なんてしてたら だと思います。 (2018年10月9日 0時) (レス) id: 9eec283ac6 (このIDを非表示/違反報告)
- ページ10【さっきまで優しかったのに何でこんなに起こりやすいんだろう…】→怒りやすい、 ページ26【また食べいこ行って】→また食べにこいって、 ページ36【これらからも友達として】→これからも、 (2018年10月9日 0時) (レス) id: 9eec283ac6 (このIDを非表示/違反報告)
- 1番最初の【キャクター】→キャラクター、 ページ4【妹としか思ってたいんだろうけど】→思ってないんだろうけど、 ページ6【カバンに入れたスマホからたくさんのLINEが来てたなんて知らんかった】→スマホに、 (2018年10月9日 0時) (レス) id: 9eec283ac6 (このIDを非表示/違反報告)
かが(プロフ) - も〜最高です!! 小瀧君良いですね (2018年7月13日 20時) (レス) id: 48235b53b0 (このIDを非表示/違反報告)
しおりんご(プロフ) - この作品、めっちゃ大好きですー更新楽しみにしてます!! (2018年7月10日 0時) (レス) id: cdf08dab90 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:AB | 作成日時:2018年7月7日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。