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下校 ページ9

保健室を出ると校内は夕日に染まっていた


下駄箱まで来ると神ちゃんが居た


『神ちゃん、今帰り?』


神「あ、Aやん…そうやで、今日は部活あったから…」


『え、なに部に入ってるの?』

神「ダンス部、俺、ダンスを3歳の頃からやってて、好きやんねん」


ギャップが凄い

『今度ダンスしてるところ見てみたいかも…』


神「ええで?今度見においでや」

あ、声に出てた…


『え、いいの?』

神「おん、…ってか、小瀧くんは?一緒やないの?」

『あ、うん…今日から部活だから放課後は私1人になること多いの』


神「家まで送ろか?」

『え、いいよ…神ちゃん家帰るの遅くなっちゃうでしょ?』


神「ええから…新学期は不審者多くなるからなぁ、特にAみたいに美人さんやと狙われるやろ?」


え、今…美人って…


ダメだ顔が熱い…

何でこんなに嬉しいんだろう…



神「A?…はよ帰ろ?」

『うん、じゃあお言葉に甘えて神ちゃんに送ってもらう』


神ちゃんはのんちゃんと比べると背は低いけど…私からすればとっても大きくて…カッコいい



神ちゃんは自分の自転車を引きながら私に歩幅を合わせてくれて、道路側を歩いてくれた


優しいなぁ

神ちゃんと帰る帰り道はあっという間ですぐに家に着いてしまった


『あ、私の家ここなの…』

神「ここなんや…俺の家から以外と近いで?」


『そうなの?』


神「おん、俺の家はこのまま真っ直ぐ行って右に曲がったところやねん…自転車やと案外近いんやね」


『そうなんだ…神ちゃんがバイトない日はまた一緒に帰ろ?』


神「ええの?…小瀧くん居るやろ?」

『?…なんでのんちゃんが出て来るの?』



神「え、…だって、小瀧くんと付き合ってるんやろ?」

なにそれ、どこ情報?

『え、付き合ってないよ』

神「え、ホンマに?」


『ただ、小学校の頃からの仲ってだけで…のんちゃんとはなにもないよ…』




神「なんや、てっきり2人付き合ってるんやと思ってたわ…ごめんな?初対面で態度悪かった理由はそれなんや…

カップルがイチャイチャ話してるようにしか見えへんかったから、強めの口調で言うてしもうたんや、誤解してたわ」


『そうだったんだ…よかった…誤解溶けて』


私、神ちゃんに誤解されたままなんて嫌だから



神「そう言うことやったなら、また、一緒に帰ろな?…じゃあ、バイバイ」


『バイバイ』


夕日で染まる神ちゃんの背中を見つめて、家の中に入った

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トランペットが吹きたい - このお話、すごく面白いです!これからも更新頑張って下さい!応援しています( ´∀`⊂) (2018年6月10日 0時) (レス) id: 5a9ca89347 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:AB | 作成日時:2018年6月9日 10時

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