初恋 (ページ34)

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淳太ページ34

あなたside

『神ちゃんっ、今日イチゴタルト持ってきたの』

神「マジで？！食べたいっ」

梅「イチゴタルト好き！私も食べたいっ」

望「俺もー！ホンマにAのイチゴタルトはお店に出せるくらい美味いんやで！」

『いいよ、みんなの分作ってきたから』

神ちゃんとは今も良好な関係で、のんちゃんは普通に接してくれるようになってこの上なく幸せな日々を過ごしてる

『はい、これとこれは梅ちゃんとのんちゃんの分』

直径5センチぐらいのミニイチゴタルトをあげた

『で、この大きいのは神ちゃんの』

神ちゃんにはケーキタルトの大きさのイチゴタルト、全部神ちゃんのもの

神「ええの！こんなホールケーキ」

望「俺らとの差よ…シンプルに傷つくわ」

梅「仕方ないやん…だって、神山くんはAちゃんの彼氏様なんやから…もらっただけでありがたいやろ？」

望「そやな…ありがたく頂くわ」

『神ちゃんケーキ好きだから、喜ぶと思って張り切っちゃった』

神「めっちゃ嬉しい…大きいから、お昼に食べるな？」

『うん』

その後も神ちゃんと話しているとホームルームの時間がやってきた

濵「えぇー、今日から新しくクラスに加わる仲間を紹介します」

と、急に濵田先生が言った

望「ん？転校生？」

濵「中間…入ってええぞ」

濵田先生に言われて入ってきたのは男子生徒

『…どこかで会った？』

どこか懐かしいような感じの雰囲気を出した男子生徒

「はじめまして、中間淳太と言います…先月まで台湾の学校に通ってました…よろしくお願いします」

中間…淳太…

聞いたときあるけど…んー、思い出せない

その男の子はくりっとした大きな目に厚めの唇で、茶髪が似合う中性的な顔立ちをしていた

濵「席は…そうやな…あ、Aの後ろの席ええやん…そこに座って？」

淳「A？…って、A？」

濵「お？Aと知り合いか？」

中間くんは私のところにまっすぐ来て私の顔をじっと見て

淳「やっぱりAやんっ！！奇跡やわ…もう会えんって思ってたんに！」

やっぱり昔に会ったときあるんだ

淳「覚えて…はないよな…小さい頃の話やしな？」

『淳太くん？…私…はっきり思い出せないけど、淳太くんの顔見覚えあるよ』

淳「ホンマに？…嬉しい、よろしくな？」

望「おい、唇…何馴れ馴れしくAと話してるん？」

『ちょ、のんちゃんっ』

望「はよ座れや」

のんちゃんめちゃくちゃキレてる…