初恋 (ページ3)

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ケーキ屋ページ3

？「有名やで！…あ、俺のこと知ってる？」

『いえ、知らないです』

？「俺の名前は重岡大毅っ！同じ2年で、クラスは1組！よろしゅうな！！」

『重岡くんね、よろしく』

重「待ってる人って、もしかして小瀧？」

のんちゃんのこと知ってるんだ…じゃあ、いい人かもしれない

『そうだよ、なんでわかったの？』

重「わかるも何も、小瀧は…望「おおおぉぉいっ！！！シゲ！！何Aに声掛けてんねんっ！！！」」

重岡くんと話してるとのんちゃんが遠くからすごい声でドドドドォってこちらに走ってきた

『あ、のんちゃん』

望「あ、のんちゃん…じゃあらへんっ！なんで先に行くん！！それにシゲと仲良くなっとるし！」

重「声かけちゃった！」

望「ほら、こんな奴ほっといて行くで？」

手を掴まれグイグイ引っ張るのんちゃんに連れられその場を後にした

重「なんやあれw…独占欲むき出しやん」

…

『ねぇ、のんちゃんっ…どこまで行くの？」

望「あ、ごめん…痛かった？」

『ううん、大丈夫だけど…で、どこに行くの？』

望「そーやなぁ…Aの好きなケーキでも食べに行くか？」

『え、いいの？行きたいっ！』

嬉しくてはしゃいじゃう

だって、ケーキ大好きなんだもん

望「よし！じゃあ、駅前のとこでええか？」

『うん！』

ここのケーキ好きなんだよなぁ

さすがのんちゃんわかってる！

ケーキを注文して待ってると

「お待たせいたしました」

と店員さんが運んできてくれた

『ありがとうございま…あれ？神山くん？』

神「なんで俺やってわかったん？」

望「えっ、嘘…あの神山？」

神山くんは重たい前髪を結って黒で統一された制服を着ていた

朝聞いた声と似ていたのと、制服のところに名札が付いていたから

神山って苗字周りにいないからね

学校との印象とは違くて…

カッコいいと思った

『ここでバイトしてるんだね』

神「まぁ、そうやな…この店にはよく来るん？」

『うん、だってここのケーキ美味しいから』

神「わかってるわぁ…どのケーキも美味しんやけど、俺はこのチョコケーキオススメやから頼んで正解やと思うで！」

神山くんはケーキのことになると楽しそうに話すんだなぁ

望「…」

「神山くーん！お友達と話すのもいいけどこっち戻って手伝ってくれない？」

店長らしき人に呼ばれて神山くんは戻って行った