初恋 (ページ15)

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ビーチボールページ15

濵「よーし！空腹は満たされた！今こそビーチボール大会をするぞ！！」

この一言でビーチボール大会が始まった

男子と女子でチーム分けをして優勝ったら濵田先生が用意しておいた大量のお菓子が貰えるみたい

男子は3チームで三つ巴戦になってた

私は神ちゃんばかり目で追ってて球技が苦手なところも可愛くて、それでも頑張ってる様子がカッコよかった

のんちゃんは身長を活かしてバシバシとスパイクとブロックで点数を稼いでいた

のんちゃんと神ちゃんは同じチームだから結果的に優勝したみたいだった

望「Aー！優勝したで！！見てた？！」

『はいはい、見てたよ』

キラキラした目でお菓子を持ってきた

『神ちゃん頑張ってたね、ちゃんと見てたよ』

神「バレーはむずいって…俺球技ダメなんよな、足引っ張ってしもうた」

『でも、頑張っててカッコよかったよ』

神「ホンマに？…ふふっwおおきに」

柔らかく笑う顔にキュンっと心臓が鳴った

望「ほら、Aが好きなマシュマロあったからあげる」

『え、いいの？のんちゃんありがとうっ』

神「へぇ、Aはマシュマロが好きなんやなぁ？…俺中にチョコ入ってるやつ好き」

『私もっ！美味しいよね』

梅「はいはい、お菓子の話で盛り上がるのもええんやけど、次私たちだから行くで？」

もうちょっと話していたかったけど、仕方ない…

女子は私のチームは2位でお菓子はもらえなかった

望「Aの珍プレー最後まで見届けたで！」

『やめてよー、恥ずかしい』

神「Aは頑張ってたと思うで！」

『神ちゃん…』

足引っ張っちゃった

私はミスするたびにみんなに謝るとみんな大丈夫ってニコニコしてくれたけど、申し訳なかったなぁ

神ちゃんが隣に座るようにポンポン叩くからそこに座る

ち、近い…

ドキドキする

料理してからずっと前髪あげてるから余計にドキドキしっぱなしで、私の心臓の音聞こえるんじゃないかって思う

そんなこと考えてたらボールが顔面に当たった

『っ！』

私の顔に当たった瞬間クラスの人が騒ぎ始めた

神「Aっ！大丈夫？」

望「A！大丈夫か？」

隣に座る神ちゃんと少し離れていたところにいたのんちゃんが心配してくれる

結構強めのが当たったから目から涙が出た

『大丈夫っ…』

のんちゃんがしゃがんで私の顔を覗き、涙を拭ってくれた

望「涙出てるやん…ホンマに大丈夫なん？」

『大丈夫だって』