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あなたside

のんちゃんに抱きしめられたと思ったら
すぐに離れ、顔も見ずに何処かに行ってしまった

神「A?…なんで呼んだのに離れてったん?」

『神ちゃん…』


ダメだ

好きと自覚した途端神ちゃんの顔が見れない


心臓がどんどん早くなっていく


神ちゃんは私に近づくと下から覗き込むように顔を見て来た


前髪でほぼ目は見えないのに…ドキドキが止まらない

そっと眼鏡を外して

前髪を上げる


大好きな顔が見えてきゅんと胸が締め付けられる


好き


神「A?どうしたん?…元気ないやん」


『ううん…何でもない…梅ちゃんは?』


神「中村さんはお昼のカレーを作るから先にみんなのところに戻った…俺らも行こうや」

『うん』

神「あと、ゴム持ってたりせぇへん?」

『え?』

神「料理するやろ?この髪やと邪魔やから前髪あげようかなって」

『ダメっ』

とっさにそんな事言ってしまってた

だって、神ちゃんが髪あげたところみんなに見られたらみんな神ちゃんのこと好きになっちゃう


神「へ?…あかんの?」

『あ、いや…何でもない……ごめん…はい、ゴム』


前髪をあげた神ちゃんはカッコよくて

また心臓が早くなった


神「よし!美味しいカレー作るで!」

と張り切って先を歩く神ちゃんの背中をぼーっと見てた

何でだろ…さっきまで梅ちゃんと仲良くするところ見て嫌だったのに、今は物凄く嬉しくて、舞い上がってる

恋と自覚した途端、神ちゃんと居る空間がとても大切なものでさっきまでと全然景色が違う

キラキラ輝いて見える

瞬きするのがもったいないぐらいに


これが恋をするって事なの?


神「Aー、ほら突っ立ってへんで行くで?」

一向に歩こうとしない私の腕を神ちゃんが引いて歩いてくれる


それだけで顔が熱くて、嬉しくて、幸せで

胸が苦しかった


神「中村さんお待たせ〜、A連れてきた」

既に他の班はカレーの準備に取り掛かってた

それでも私と神ちゃんが来たことで注目が集まった



梅「か、神山くん?!…え?嘘…ホンマにに神山くん?」

あ、

嫌だ


私だけが知ってたのに…

神ちゃんの顔を見て騒つくクラスメイト


神「料理するやろ?せやから前髪あげたんよ」

梅「絶対前髪あげてる方がええよ!いや、前髪切った方がええ!」


神「そ、そう?…Aもそう思う?」


『え?…あ、うん…でも、どんな神ちゃんでも私は好き』


神「へ?…あ、ははw…Aにそう言われると照れてまうわ」

カレー→←望



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トランペットが吹きたい - このお話、すごく面白いです!これからも更新頑張って下さい!応援しています( ´∀`⊂) (2018年6月10日 0時) (レス) id: 5a9ca89347 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:AB | 作成日時:2018年6月9日 10時

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