初恋 (ページ11)

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レクリエーション当日

バスで海まで来ました

春の海はまだ冷たいから誰も入らないけど…海ってだけで気分が上がる

望「A！はよ行こ！！」

『あ、待って…のんちゃんっ』

はしゃぐのんちゃんの後を追いながら砂浜に足を入れた

神「元気やなぁ」

梅「ホンマやね」

濵「こらーっ…楽しむのはええけど、はしゃぎ過ぎひんようにな！怪我するで！！」

海だからかみんなはしゃいでる

でも少しすると私とのんちゃんの周りには人集りが出来て写真撮影会が始まった

私邪魔だよね…上手く抜け出したとき

望「おい、コラッ！A勝手に離れんなやっ！」

そんな言葉を無視して神ちゃんの元へ向かった

砂浜に座る神ちゃんを見つけたから行こうとするとその隣に座った梅ちゃん

仲よさそうに話すから何故か2人の元に行けなくて

胸がチクチクする

すると神ちゃんが梅ちゃんの頭を撫でた

『あ…』

嬉しそうに笑う梅ちゃん

もしかして…梅ちゃんは神ちゃんのこと好きなのかな…

やだな…

梅ちゃん可愛いから、神ちゃんは梅ちゃんのこと好きになったのかも…

神「あ、A！」

私に気づいて大きく手を振る神ちゃん

嬉しいけど、でも今一緒に居たくない

わかってしまった…

自分が何でこんなに神ちゃんを見ると心動かされるのか

好きなんだ…

神ちゃんのことが

手を振って手招きする神ちゃん達に背を向け、人気のないところに1人ポツンとしゃがみこんで自分の気持ちを整理してた

神ちゃんの笑う顔が好き

優しく話しかけてくれるところが好き

私の話を聞いて相槌を打ってくれるところが好き

歩幅を合わせてくれるところが好き

道路側を歩いてくれるところが好き

ケーキの事を楽しそうに話すところが好き

神ちゃんに名前を呼ばれただけで私の名前が特別になる

だから、梅ちゃんに笑って話すところは見たくなかった

私…変だ

好きになるとここまで独占したくなるもんなの？

望「やっと見つけた…はぁ、勝手に離れんなって言うてるやろ？」

『のんちゃんっ…私…神ちゃんのこと好きかも』

望「は？」

『さっき、神ちゃんが梅ちゃんの頭撫でてるの見て物凄く嫌な気分になったの…これって、神ちゃんが好きだからっ…望「これ以上言うな…聞きたくない」』

のんちゃんに私の言葉を遮られ、抱きしめられた

『のんちゃん…』

望「俺が一番Aの事知ってる…神ちゃんになんて取られたくない」

え…？
どういうこと