宿儺も頭を抱える変人

7 ページ8

,





『2人を治してあげたいんだけどちょいとお待ち。



可愛い子供ちゃんは怪我ないかな？』




ガキは腕の傷を見せる。すると彼女は被せるように手を置いた




『私がおまじないかけてあげる！そしたらぜーったい治るから！一緒にお願いしてくれる？痛いの痛いの飛んで行けー！ほら、治ったでしょ？』




彼女は反転術式を使って傷を一瞬で治した




『おまじないしてる途中で泣かなかった偉い子にはうさぎさんの絆創膏プレゼント！どうぞ！』




オオカミが彼女に絆創膏を渡し貼ってあげている




『私から一つだけお願いがあるんやけど聞いてくれるかな？


さっき起こったきもちわるーいお化けとかこの絆創膏のことも誰にも言わないってお約束できる？このこと言っちゃったらまたお化けが来ちゃうねん！だから偉い女の子2人は内緒にしないといけません！


この犬たちのことも言わないでおれる？』





彼女は目線を合わせ優しく言う





「うん！できる！」




『お！偉い！』





「また会える？」




『うん！絶対会えるよ！じゃあみたらし途中まで送ってあげて』




ガキどもはここで別れた





『はい！それでは最強と呼ばれる問題児2人も治さんとね』




あっという間に怪我は治り元通りになる



そして彼女は全てを見越した目で俺たちに言う





『呪詛師か知りたいんか？2人ともめちゃめちゃ顔に出とるで』





俺と傑は顔を見合わせた




ガキの傷も俺たちの傷も治しこの場を守ってくれたコイツが呪詛師とは思えない




『あんたらが思ってるような人ではないよ』






,

8→←6

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す