天才とか知らないから誰かこのマネージャー辞めさせて (ページ29)

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YG

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YG「訳わかんねぇ…」

せっかく新しい曲を作ろうとしてるのにリズムとかマンネのハモリとかが上手くいかない

『入っていいですか？』

そんな時でもお構い無しに入ろうとするアイツ

答えは決まってる

YG「無理、来んな」

『失礼します』

ん？聞き間違い？来るなって言ったはずなんだが…

アイツはコーヒーを持って普通に入ってきた。だったら許可取るなよ

『特製コーヒーです。どうぞ』

YG「ぶっかけるぞ」

『ユンギさんの方が後から後悔します。機材が終わりますよ』

こいつ、、それを知ってて今来たな

YG「なんの用だよ」

『追い詰めてるかなと思いまして、良かったらお話でも聞こうかなと』

お前にする話なんてない、だから出て行けと言おうとしたのにアイツは続けた

『ユンギさんって騙されてここに来たんですよね？凄いなぁと思って。私だったら絶対に辞めてます』

YG「それしか仕事がないから仕方ないだろ」

『そうですか？じゃあ今は辞めれますよね？プロデューサーや作詞家として仕事できるじゃないですか』

何が言いたいんだコイツは

『どんどんダンスが難しくなって自分が望んでた夢とは大きく変わった、でもユンギさんはまだここにいる。歌って踊って、怪我をしてるのに続けてる

ユンギさんは夢に向かってただひたすら、真っ直ぐに突き進める人です。騙されても自分は音楽が好きだという気持ちを信じてここまで来れた本当に凄い人です

だから1人で悩まなくていいんですよ、みんなに聞いていいんです。助けてって言っていいんです。私はそれが必要だと思います』

何も知らないと思っていたアイツが俺のことを沢山知ってた、いや、多分全て知ってる

見直した、ただマネージャーしてるだけじゃなかったんだ

『最後にひとつ言わせてください、そこのハモリ、ジョングクさんが低音で、テヒョンさんが高音の方がいいかもしれません』

パソコンの画面を指を差しそう言うとコーヒーを持って出ていった

結局コーヒーは俺にくれないんかい

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