五条悟が買った呪術師

3 ページ3

悟






,






五「ただいまー」






「悟様！そちらの方は？」





裸足の子を連れて歩いて本家まで行く。たまたま京都で仕事があり帰りにふらふらしてるとこうなったって感じ





五「青龍家の子。訳あって買ったから今日だけ世話してやって」





「こちらへどうぞ」






五「支度できたら僕の部屋おいで」






女中の後ろを着いていくあの子はなにかに怯えているようにも見えた





お風呂から上がりちゃんとした服を着せてもらって改めて見ると整った顔立ちをしている





五「綺麗になったね、良かった。僕は五条悟っていうんだけどわかる？」





正座して目を合わせることなく首を振る彼女





五「じゃあ御三家は？」





次聞くと微かに頷いた





どうやら自分のことを話してくれそうにはない。さっき出した龍にでも聞こうとしたがいつの間にか引っ込んでいた




青龍家に相伝が生まれたというのは知っておりどういう子かもだいたいは聞いていた。だが本家で住んでいないという情報も入っていて顔を合わせたことなかった




御三家ではないが古くからある有名な家のため僕と敵の保守派





五「Aちゃんだよね？もう寝ていいよ」





自分の部屋にひいてもらった布団を指さし僕は一旦退出





しばらくして戻ると既に眠っていた。短時間とはいえかなり疲れる出来事だったのだろう





顔にも痣や擦り傷が目立っている。どんな生い立ちかはまだ分からないが相当の苦労をしてきたに違いない






五「僕が守ってあげるからね」





布団の中で小さくなって眠る彼女の頭をそっと撫でた






,

4→←2

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す