宿儺でも敵わないただの奇人

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『どんなのがいいかな』




お土産コーナーで生徒たちの分を買ってあげるAは気が利く



遊びに行くといつも何か持って帰ってきてくれて本人は喜んでる顔が見たいといつも言っている




『宿儺のも買ってあげないと拗ねるな』




僕が嫌いな相手のもまで考えるんだね。今一緒にいるのは僕なのに




悟「もういい？」




少し腹が立ち切り上げさせようと声をかける




『うん！買ってくる！』




悟「いいよ、ぼくが払う」




『でもこれだけは払わせれないよ』




そう言ってAの手に残ったのは宿儺へのキーホルダーで小さなぬいぐるみみたいなのがついてる




悟「わかった」




レジへ向かわせると店員さんに律儀にお礼を言って戻ってきた




なんでそんな嬉しそうな顔するんだろう。僕と2人きりの時はしないのに、宿儺のことを考えている時のAはいつも幸せそうだ



何年もおいていったのに？君は呪術師であいつはひと殺し。純粋さも全く違うのになんで宿儺の方をとるの？




『ここ寄ろう！美味しそう！』



指さしたのはミルフィーユが美味しいお店




悟「今そんな気分じゃない」



これはただの八つ当たりでAを困らせたかった




悟「え？なに？」




僕が見向きもせず歩こうとするとAは僕の手を握ってきた




『最近の悟、なんかピリピリしてる。疲れてるんだったら今日来なくてよかったんだよ？


あんな賑やかなところ行ったら目も疲れるだろうし読は必要な存在なんだから自分を大事にしないと』




疲れてるさ、腐ったミカンのせいで必要以上の仕事をさせられておまけに教師もやって疲れてないわけない


人が大勢いる場所に行けば僕に当たる目線も多く正直めんどくさい



それでも我慢できるのはAといるからなのに、まるで僕が付き合ってあげてるみたいじゃん。僕のわがままでAを連れてきたのに




悟「勝手に言うな、何考えてんの？」






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