もう一度だけ、君に逢いたい【JM】 (ページ18)

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YOU

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街の中どこを歩いても防弾少年団だらけになった

韓国の女の子はもちろん日本や世界の人たちが彼らの虜になり、どんどん上へ上り詰めていった防弾少年団

『なんでそんなにかっこよくなっちゃったの？』

スマホの画面には天使のように舞うジミンがいる

いっつもメガネかけて餅みたいだった子が、今じゃ世界のスター

同じ肩を並べて歩いていたはずなのに見えない存在になってしまった

家に帰るのも年に1、2回で世界を飛び回り歌って踊る

あの日、ジミンが言ってくれた言葉はあっという間に叶ってしまった

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『人多かったねー』

JM「まだまだだよ！2017年とか2018年になったらもっとファンを増やして、ペンライトいっぱいの会場で歌うんだ

そのときは絶対にAを連れて行ってあげる

韓国で1番大きな会場のど真ん中で僕が歌う姿を見せてあげる」

『がんばって』

口ではそう言えるのに私の頭の中はやめて欲しいしかなかった

近くにいたはずのジミンが遠くなって、手を伸ばしても掴めやしない

そんな大きな会場に行かなくてもいいじゃんなんて言えるはずもない

『会いたいなー』

「まーたそんな顔して！次オペあんだからちょっとは楽しい顔しなさいよ！」

『オペで楽しい顔って不謹慎でしょ』

私は看護師になり毎日多忙な暮らしをしている

才能があると言われたけど怒られてばっかだしやめてやりたい

私もジミンも忙しくて1週間に1回の電話の約束なんてとっくの前に終わっていた

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