京本家のメイドさん (ページ5)

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はぁ……可愛いなぁ……

ちょっとレトロな喫茶店に彼女を連れてお茶をする。

クリームソーダを物珍しそうにじっと見つめて飲むの？食べるの？ってアイスとメロンジュースを交互に見ている彼女が愛おしい。

カッコつけて頼んだブラックコーヒーにミルクと砂糖を沢山入れて飲めば苦いんだか甘いんだかわかんないけどそんなのどうでもいい。

だって！目の前の子が天使なんだもん！！！

あ、アイス食べた。

大我「知ってる？この飲み物。」

貴「知ってるだけで初めて飲みました、、」

あ、知ってるんだ。

俺はアイスもジュースもぐちゃぐちゃにして呑んじゃうタイプだけど彼女は上品にアイスと飲み物を分けて飲んでいる。

すっごい丁寧な子だなぁ、と彼女を見ていれば

貴「どうして連れてきてくれたんですか……？」

と問いかけられた。

ただ単純にデートしたかったからだけなんだけど……それはバレたら今はちょっとまずい。

大我「出かけたい気分だったからさ、」

と彼女を見れば「大我さんと外に出れて嬉しいです、」ってまたにっこり笑ってくれた。

良かった、とバクバクする心臓を誤魔化すようにほろ苦くて甘い珈琲を飲めば彼女もクリームソーダの攻略に成功したらしい。
ナフキンで口を拭いていた。

大我「もう1箇所連れていきたいところがあるんだけど……」

貴「はい。どこですか、、？」

大我「楽しいとこ、」

と匂わせる言い方をすればお会計を済ませて外に出た。