15.日常さん、いらっしゃいませ。 ページ15
カラン_
店の扉が開く
深々と御辞儀をし、満面の笑みを浮かべた雨芽が席へと客を案内した
花咲く様な可憐な笑みは昨晩の出来事を一切感じさせなかった
だが、だからといって世間が放る訳がなかったのだ
建物は半壊、探偵社とマフィアの名簿を洗ってギリギリで繋ぎ止めた建物だ
完全に直ったとは言い難い
所々は矢張、適当な部分もあるのだが音を駆け付けた一般人からマスコミに情報が知れ渡り、探偵社以外の客はろくに出入りできないときた
「昨日の出来事は何だったんですか!?」
「今の心境を_!」
相手のことも考えることが出来ないマスコミに等話すことなどないとマスターが一喝したのだご変わらずこれだから雨芽の額に青筋が浮き出すと言うものだ
『あ、あの?』
扉を開き雨芽がマスコミに顔を出す
フラッシュの光が眩しいのか、雨芽はぎゅっと目を瞑った
「昨日の事件の概要を!!」
突然、ばっと目を開いた雨芽は一切の笑みを浮かべていなかった
『お店への迷惑です。注意されても続けるなんて、今時のマスコミは相当教育が足りていないのでは?ふふ、私が代わりに教育して差し上げましょうか?』
「な、なんだあの店員は」
ヒソヒソと辺りから声が上がる
『あのですね?煩いと言っているのです。もう市警にも報告させて頂きました。ほら、貴殿方の後ろに居られますわよ?』
全員がぐるんと後ろを振り向く
そこには12台のパトカーと数十名の警官が立っていた
__
カランと喫茶店うずまきの鈴がなる
「あ、君ー!マスコミ居なくなったみたいで良かったね!!」
『はい、市警への手回しありがとうございます。乱歩様は今日、何を召し上がる予定で?』
「今日?そうだなぁー!甘いもの!!てことでよろしく」
あ、甘いもの?と不思議そうな顔をした雨芽がマスター甘いものです!と声を掛ける
マスターはええ、と知っていたかの様に特大パフェを取り出した
『え、マスター!?何ですかこれ!!?』
雨芽が驚きの声を上げるもまた然り。
今宵も一人の命が夜に舞う。
まだ事件は始まったばかりなのだから
皆様に聞きたいこと+お知らせ→←14.嘘ですね、いらっしゃいませ。
38人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミレー - ラムさん» いえいえ大丈夫ですよ(*^□^*) 此れからも楽しみに待ってます(。-∀-) (2019年12月8日 10時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
ラム(プロフ) - ミレーさん» ♯41に恐らくあります.......。更新の間が空いてしまい、読みづらくなっていてすみません、(リア友宛で頼まれた小説を書いてるもので) (2019年12月7日 8時) (レス) id: 679c2774ae (このIDを非表示/違反報告)
ミレー - 中也様最後に何を言ったのでしょうか?(。-∀-) 続き楽しみですv(・∀・*) (2019年12月7日 7時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
ミレー - ラムさん» ありがとうございます(≧∇≦) 楽しみですσ(*´∀`*) (2019年11月22日 17時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
ラム(プロフ) - ミレーさん» まぁいとこですけどね笑笑 続きは更新しますよー (2019年11月21日 18時) (レス) id: 679c2774ae (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:少女F(旧ラム) x他1人 | 作成日時:2019年7月8日 0時